選択肢を与えて、選べる子を育てる

優柔不断な子

選べない子が増えている。

親はね、子どもが喜ぶことを精一杯やればいい。

それで、「ワガママ」に育つなんてことはないそうなんです。

 

でもね、

 

子どもを喜ばせたいからと、ついつい先回り。

「あれが好きかな」

「これが食べたいかな」

って全部、先回り。

 

すべてがお膳立てされていて、あとは飲むだけ、食べるだけ。

そういうのは、良くないなって思うのです。

 

今、選択ができない子って増えてるなって思う。

「どっちがいいの?」って尋ねたら「どっちでもいい」って子。

そのうえ、「あれはイヤ」「これもイヤ」って言っちゃう。

で、トラブルになっちゃうの。

 

そんな子を見るたびに思うのは、選択する機会の少なさ。

全部先回りしちゃった結果かな。

 

あとね、けっこう厳しく育てられた子に多いなって思う。

選択できない子。

「あなたはこうすればいいの!」ってね。

 

人生の選択を迫られたとき

で、中学も3年生になると人生の選択を迫られる。

最後の進路相談でも、なかなか決断できない子がいます。

 

僕は尋ねるんですね。

「自分はどうしたいの?」って。

 

でもね、

「自分がどうしたいのかわかりません」って子、とっても多いの。

 

だから、お母さんはまた先回り。

「この子は◯◯高校に行きたいと家では言ってます」なんてね。

 

今、目の前で「自分がどうしたいのかわかりません」と言ってるのにね。

 

挙げ句の果てに、その子、こんなことを言う。

「お母さんが望む学校でいいです…」

 

なんだかなぁ…って思うわけです。

 

選択できる子を育てる

選択できる子を育てるなら、いっぱい選択させてあげるといい。

「これ、買って!」

「あれ、!買って!」

を聞くのは、外側を満たすこと。

 

「これとあれ、どちらがほしい?」

「これとあれ、どちらが食べたい?」

そんなふうに、選択させて選択を認めてあげる。

そういう機会は、子どもの内側を満たすこと。

 

選択させてあげたらね、ワガママになんか育たないと思うよ。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

子どもにどんな選択肢を用意しますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。