反抗期でお困りのお母さんに寄り添う

反抗期 中学生

「子ども」から「大人」に変わるのが思春期です。

「中学生になって、急に扱いにくくなりました!」

というお話をよく耳にします。

 

「扱いにくい」

「扱いやすい」

これは、何を意味しているのでしょうか。

 

中学生は、まさに大人の階段の途中です。

 

小学生のころは、あんなに可愛かったのに。

多少反抗したって、お父さんお母さんの方が圧倒的に身体も大きい。

叱られて泣きべそかいて終わる。

 

そう、あのころはあんなにかわいかった。

話のわかる子どもだったのに。

 

中学生も2・3年生になると、お母さんの背丈を超えてしまう子も多くいます。

 

髭を剃るようになる。

急に声が低くなる。

なんだか体臭がお父さんに似てきたわ。

 

そうやって子どもから大人に変わるのが「思春期」。

「思春期」の訪れは、反抗期開始のゴング。

 

 

反抗期に悩むお母さんに伝えたいこと

 

男の子の場合、反抗といっても、口数が減るという、なんともモヤモヤした反抗の仕方だったりします。

安心してください。

どこの家庭も同じようなものです。

 

それで、子どもが反抗期を迎えたお母さんには、こんなお話をしています。

 

「身体も心も成長してくれば、反抗期はやってくるものですよ。普通です」

 

「お子様が子どもから大人になろうともがいている。精一杯翼を広げて、社会に飛び立つ準備をしている」

 

「素晴らしいことですね」

 

思春期を迎えた子どもは、何かしら変化します。

 

蝶が蛹から成虫へと変わり、美しく羽を広げて飛び立つように、子どもたちも大人に変わっていくのです。

 

反抗期が来たら、喜んでいいと思うのです。

 

「反抗期」ってなんだろう

 

この反抗期とやら、

中学生の子どもたちを見ていると思うのです。

反抗しているわけではないように感じるんです。

 

僕も子どものころ、別に親に「反抗しよう」とは思いませんでした。

ただ、いちいち干渉してくることが面倒臭いなって思っていました。

それが「自我」かなって思います。

 

みんな、そんなものじゃないですか?

 

ちなみに、干渉が過ぎて爆発した子どもを、僕は何人も見てきました。

 

子どもから大人に変わる。

親にとってコントロールできる相手であった子どもが、自分の意志をもった存在として、大人になったのです。

 

それが大人にとっては、「反抗的」と映るような気がしてなりません。

 

だから、「反抗」と映ったら、それはもう「大人」になろうとしているところだと思います。

なんてうれしいことでしょうか。

喜んでいいんですよ、お母さん。

 

一方で、中3になっても「ママがいいって言ったから、この学校を受験します」と言う男の子もいます。

「ウチの子は、私がいないと何にもできないんです」と、うれしそうに話してくれるお母さんがいます。

 

その方が、心配だなって思うのです。

もちろん、そんなことは言いませんが。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもの成長に寄り添い、お母さんを精一杯応援する。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。