HSP気質のあなたは、情報から意識的に離れてみよう


元旦に石川で大きな地震が起こったばかりだというのに、今度は羽田空港で事故。

燃え盛る事故映像を眺めているうちに気持ち悪くなってしまった。

 

 

根っからのHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)気質が災いして、この手のニュースを見ると、深く深く情報処理をしてしまう。

「テレビの中の世界だ」と軽く受け流せばいいものを、我がことのように捉えてしまうところがある。

 

 

そんなときは、情報から離れるに限る。

次男くんを誘って、桃鉄の世界に飛び込んでみた。

サンタさんがクリスマスに運んできてくれたプレゼントだ。

 

 

今回の舞台は地球全体。

世界平和の願いが込められていて、時折地球全体を困らせるイベントが起きて、各鉄道会社みんなで奔走する。

こういうコンセプトはいいな、と思う。

 

 

それにしても、情報を深く深く読み取ってしまう感性はなかなか厄介だ。

たとえば、Yahooニュースなんかを見ていて、ネット民が一斉に叩くような酷い事件があったとする。

 

 

でも、僕の感性はたとえ叩かれる側に非があったとしても、その人のことを我がことのように考えてしまう。

事件を起こしたあの人、事故を起こしたあの人。

それはもしかしたら僕だったかもしれない。

そんなことを考えてしまうのである。

 

 

じゃあ、そんなもの、読まなければいいじゃないか、と思うだろうけれど、この気質の人はそういうことができないらしい。

じっくり読んでしまい、そこから離れられなくなる。

 

 

人を責めている文章に没頭し、あたかもその文章が自分を責めているようにすら感じてしまう。

ほら、なかなか厄介だ。

 

 

優しすぎるその感性が自分自身にストレスを与えていく。

そのおかげで僕は「この世界がもっと寛容になったらいい」という願いを持つことができた。

 

 

どうも繊細な僕らには、この世界は厳しすぎるのだ。

もっと優しい世界を生きていきたい。

 

 

だからだろうか。

僕は僕を大切にしてくれる人が好きだ。

厳しく接してくれても構わないけれど、そこに愛がないと途端に気持ちが冷めていく。

 

 

厳しくてもその裏に愛があるなら、いくらでも受け入れることができるし、優しくてもその奥に悪意があるなら、僕らはそれを敏感に感じ取る。

 

 

そういう自分の気質を知っていると、生きることは幾分楽になる。

僕の場合は意識して情報から離れること。

特にマイナスのエネルギーをもった情報からは意識的に距離を取る必要がある。

 

 

それは人間も同じで、「奪うエネルギー」の強い人とは上手に距離を取ろうとする。

 

 

人に助けられ、人によって苦境にも立たされてきた。

きっとそれはこれからも続く。

人を見る目を養うことは僕の人生のテーマのようにも思う。

 

 

年が明けて、わずか2日でこうも辛い映像が続くと、心が疲弊してしまう人も多いだろう。

情報から離れてみてほしい。

自分を守ることから始めることが大切だ。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。