クヨクヨ悩まず、キラキラ悩む!

学級経営 教師の悩み

指導が困難な子への対応を相談するとき

「話を全然聞けない子」がいます。

「忘れ物ばかりしてくる子」がいます。

「人の気持ちを察することができず、ついつい人の嫌がることばかり言う子」がいます。

 

教室にいる子どもたちは、本当に十人十色。

「みんな違って、みんないい」とは言うけれど、ホントはそれってとても大変。

 

学級担任の先生は、指導が困難な子どもへの対応に、日々苦労しています。

 

悩んだ先生が、ときおり相談に来てくれます。

 

脳みそが汗をかくほど悩んだ先に、本当の答えが見えてくる。

「手のかかる子」への対応を相談しにくる先生に、僕はこんな「質問」を投げかけます。

 

「それで、先生はどうしたいの?」

 

これが、とっても重要。

すると、本気でなんとかしたいと思っている先生は、なんらかの答えをもっている。

 

「こういう風にしていきたいんですけど、どう思いますか?」

よほど間違っていない限り、僕の仕事は背中を押してあげることだけなんです。

 

「大丈夫!それでやってみて、うまくいかなかったらまた考えよう」

 

先生自身が悩んで悩んで悩み抜いて、導き出した答え。

それを他の先生に伝えて太鼓判もらえたら、もうあとはトライするだけです。

 

くよくよ悩まず、キラキラ悩む!

一方、「それで、先生はどうしたいの?」という問いに対して…

 

「わかりません」と答える先生もいます。

 

できない理由をたくさん並べます。

子どもが悪い。

保護者が悪い。

学校のルールが悪い。

あの先生の対応が悪い。

たくさんのいいわけ、愚痴を並べ、犯人捜しを始めます。

 

そのうえ、ちょっと対応の不備を指摘すると、「私が悪いんですね」と逆ギレ。

そういう先生との出会いは、子どもたちを不幸にすると思うのです。

 

「ハッピーな先生」のお志事は、目の前の子どもたちを幸せにすることです。

そのためには、クヨクヨ悩まないことです。

 

クヨクヨ悩んでも、素敵な答えなんて生まれないんです。

 

同じ悩むなら、キラキラ悩みたい!

 

「こんな方法はどうだろう?」

「こういうやり方もあるなぁ」

「他の先生ならどうするかな?」

 

そうやって、悩めることを楽しめたら、学級経営って大きく変わります。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 クヨクヨ悩まず、キラキラ悩む!

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。