なぜ僕らは勘違いして恋に落ちるのかー吊り橋効果ー


ところで、ココロというのはどこにあるのだろうか?

心の臓器と書いて心臓と書くぐらいだから、昔の人は心臓にココロがあると考えたのだろう。

 

人間は感情の生き物であるから、感情が動くと心臓が活発に動き始める。

 

好きな異性に会うと心臓がバクバクするし、悪いことがバレそうになっても心臓がバクバクする。

 

心臓が活発に動くと、血流の関係で顔が真っ赤になったりもする。

 

逆に、怖いことが起こると、顔が青ざめるのも、まさに「血の気が引く」であって、心臓のポンプが作動するわけである。

 

「心臓が止まるかと思った」などと言うけれど、僕らは心臓にココロがいると、やはり勘違いしている。

 

すべての指令は、あなたの脳から発せられている。

 

つまり、素敵な女性に出会うと僕の心臓のポンプが活発に動くのは、脳みそが心臓に「こちら、脳みそ!心臓は活動量をアップしてください」に伝令を送り、「こちら、心臓!血流アップします!」というやりとりをしているのである。

 

僕の意思とは関係なく、顔が赤くなる。

それは「カラダのあなた」の仕業なのである。

 

「吊り橋効果」なるものがあって、恐怖や不安で心拍が上がっている状態で異性に会うと恋愛関係になりやすいという。

 

「カラダのあなた」が心臓の活動量を上げたのだけど、「ココロのあなた」はそれを「ヤダ!あたし、恋しちゃったかも」と勘違いさせるのである。

 

あなたの肉体をコントロールしているのは脳である。

脳の中には「ココロのあなた」と「カラダのあなた」がいて、通常は「ココロのあなた」がハンドルを握っている。

 

「カラダのあなた」は言葉を発しないけれど、あなたにメッセージを送ってくる。

 

恐怖や不安を感じる場面ではあなたに警告を与えるために、心臓をドキドキさせることでメッセージを送ってくる。

 

「ココロのあなた」はそのメッセージを、「恋心」と勘違いしてしまうわけだ。

 

僕らは論理で理解し、感情で行動する。

「あの人、感情的だよね!」と言う人がいるけれど、安心してほしい。

僕もあなたも感情的なのだ。

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。