和田 賢一 『子育て万博2019』スピーカー紹介
和田 賢一(わだ けんいち)
●オフィシャルページ
https://kenichiwada.net
●講演
プロフィール
誰もが誰かのライフセーバーに
「90秒に1人」水辺の事故により尊い命が社会から失われています。
日本には1300箇所を超える海水浴場がありますが、ライフセーバーが配置されているのはまだ200箇所ほどしかありません。
ライフセービングとは決して特別な事ではなく、「誰にでも出来るほんの少しの思いやり」僕はそう思う事があります。
「あなたは目の前にある大切な人の命を護る事が出来ますか?」
度重なる挫折を経験し、どん底にいた大学卒業間近、ライフセービングの講習会で偶然出合ったこの言葉やその先に待つ人との出会いが、僕の人生を変えてくれました。
人が本当に苦しんでいる時に「大丈夫ですか?」 という誰かのひと言が、その人の命を救う事があると監視活動から学びました。
誰かを護ろうとする時、実は護ろうとした人自身が一番勇気づけられ、護られた人は自分も誰かを護ろうとするという「思いやりの連鎖」が生まれることを知りました。
命を護る為の競技ビーチフラッグスで世界一になりたくて、オーストラリアやジャマイカに挑戦出来たのは僕が強いからではなく「きっと大丈夫だ」「もしダメだったらいつでも帰ってくればいいよ」そう励ましてくれた人達がいたからなのです。
そのおかげで、何度挫折をしても諦めずに挑戦し続ければ必ず自分が輝ける場所があると知ることが出来ました。
挑戦と挫折を繰り返す中で、僕は国際大会や日本選手権で優勝出来るようになっていました。
そこで気づいたのは、結果よりも失敗を恐れずに自分らしく生きようとする、その過程や人との出会いこそが人生を豊かにするという事です。
現代の風潮は、その「過程という宝物」に出会う前に失敗への恐れや周囲からの評価が先行してしまい、ひとりひとりが本来持っている大きな可能性や個性を抑制し生きづらい社会に繋がっていると感じています。
もし誰もが誰かを思いやる事が出来たら夢に挑戦出来る人も増えるのではないでしょうか。
失われる必要の無い命もまた護られるかもしれません。
僕はライフセービングを通じて社会が失いかけている「ほんの少しの思いやり」や「夢を持つ事の本当の素晴らしさ」を子供達に伝えたいと考えています。
だから僕は誰よりも速く走り続けます。
「誰もが誰かのライフセーバーに」
実現できる社会を目指して。
競技実績
国際大会 ビーチフラッグス
2014 全豪選手権大会 準優勝
2015 Euro Beachflags Tour 3rd 優勝
2016 全豪選手権大会 4位
2017,2018 SANYO CUP 優勝 2連覇中
2018 世界選手権インタークラブ 3位
国内大会 ビーチフラッグス
2014~2016 全日本選手権大会 優勝
2014,2015,2017,2018 全日本種目別選手権 優勝 2連覇中