言葉にしなくなったとき、人は成長しているのだ。
本当に「すごい人」は、
自分のことを「すごい」なんて言わない。
本当に「成功している人」は、
自分のことを「成功している」なんて言わない。
言葉にしているうちは、
まだまだなのだよ。
SNSで見かける「私ってスゴいんです投稿」。
他者に「すごいね」と言われても、
「まだまだっス」と答えるのが武士の精神。
ただ、そのあとで、
「そう言っていただけるのはうれしいです。
ありがとうございます」
と答える謙虚な心。
美しい所作と振る舞い。
だから、こそ人からの評価はさらに高まる。
自分で自分のことを「すごい」というのは、
「恥」の文化をもつこの国では、
美意識を感じない。
昔、よく子どもたちに伝えていた。
「自分で自分のことをすごい先生とか言ってるヤツにロクな先生はおらんのよ」って。
心はいつだって、
高嶺を目指す。
けれど、
謙虚に慎ましく。
事実を淡々と。
そして、それを評価するのは周囲。
でも、そんな周囲の言葉に流されず。
ただただありのままに。
自分を表現し続けよう。
人間は成長すると、言葉が変わる。
僕はたくさんの「すごい人たち」に出会ってきた。
誰一人として、
「僕はすごい!」
なんて言わなかった。
どこまでも謙虚だった。
言葉が消えて、はじめて自分の成長に気づく。
そういうものだと僕は思う。