「出版する」という夢に向かって♬


僕には夢がある。

それは本を出すこと。

そして、その本を引っさげて全国を回ること。

 

 

そのために、これまでたくさんの時間とお金を使ってきた。

 

 

出版セミナーに参加したり。

出版合宿に参加したり。

編集会議なるものに参加したり。

出版エージェントに依頼したり。

 

 

アホみたいに、時間とお金を使ってきた。

そして、何の成果も出なかった。

 

 

残ったのはボツになった企画書だけである。

 

 

基本的に具体的なアドバイスはもらえない。

「ここをこう直したら出版できるよ」という指導助言が欲しい。

 

 

多くの場合、

「こんなのじゃダメだ」

「こんなのじゃ売れない」

と言われる。

 

 

時には、

「あなたじゃダメ」

と人間性を否定されたり。

 

 

時には、

「俺とは考え方が違う」

と、もはや企画の問題ではない指摘をもらったり。

 

 

人間ってのは弱い生き物だ。

こんなにやりたいことを次々に形にする僕だけど、否定されると心が折れる。

 

 

やっぱ折れるんだよ。

 

 

企画書を見せたら叱られたこともあった。

俺がいったい何をしたと言うのだろう。

 

 

悪いことをして叱られたなら、まだ納得が行く。

十分に吟味し必死になって企画を書いていったら叱られる。

それでも、こちらは本を出したい身。

じっと耐え忍ぶ。

 

 

そんなことを経験しているうちに、僕の心は弱っていった。

「出版したい」という気持ちは燃え盛っているのに、一方で「企画書を書きたくない」「企画書を見せたくない」という思いが強くなっていった。

 

 

叱られ、罵られ、不採用。

具体的な何かをつかめぬまま。

夢に近づいた実感なんてない。

 

 

こんなことを、もう5年も続けている。

笑っちゃうよね。 

そして、泣けてくる。

 

 

 

「努力は報われる」と耳にするたび、(そうでもないよ…)と言いたくなる。

 

 

 

気がつけば、「採用されなくてもいいから叱られない企画書」を考えるようになっていた。

オリジナリティーのない、他にもありそうな企画である。

 

 

そして、そんなものを作っていても楽しくない。

エネルギーが乗っていないこと、僕自身も気づいていた。

だって、怖いんだもん。

否定されたくないんだもん。

 

 

僕だって人間だよ。

がんばってもがんばっても成果が出ないのはツラい。

悲しい。

 

 

だから、傷つかないように、心を守ろうとする。

 

 

そんなとき、僕の心の支えとなってくれるのは妻の存在である。

 

「きっとあなたは大丈夫」

「出せるから、本出せるから」

と言ってくれる。

 

 

メルマガに「本を出したい」と書けば、たくさんの方から「絶対読みます!」とお返事をいただく。

それだけが励みである。

 

 

夢を叶える途中には、たくさんの「心を折る障害」が現れる。

そして、多くの夢は心を折られて終わる。

 

 

大切なことは、折れないことだ。

そのためには、応援してくれる人の存在が欠かせない。

そして、自分の中に「確かなパッション」が存在していることだ。

 

 

報われない努力はない。

そう胸を張って子どもたちに言えるよう、僕はもう少しだけがんばってみようと思う。

 

 

今度、出版社さんに行ってきます。

編集者さんに会うためです。

東京まで行ってきます。

 

 

企画書、全部捨てて、1から作り直しました。

これ以上書けないものを作りました。

 

 

これまで出会ってきたたくさんのお母さんから受け取ったことをまとめてみました。

これでダメならあきらめます。

そんな気持ちで作りました。

 

 

今、ちょっと燃え尽きていて。

やることはやった。

あとは天命を待つだけです。

 

 

夢を叶えるって、簡単じゃない。

簡単じゃないからこそ、夢なんだ。

 

 

あなたの夢はなんですか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。