イヤイヤ期の子どもを主人にひどく叱ります


2歳のイヤイヤ期の息子。

 

イヤイヤが続きすぎたら、感情的に主人が怒ります。

私は見ていて苦しくなり、怒っているのを遮るとさらに息子に怒るので、止められません。

 

主人に叱られたあと、息子を抱きしめています。

落ちついたら、また息子は主人と仲良くします。

 

息子に対する主人の叱り方を変えてほしい場合、どう伝えたらいいですか。

 

 

みんな、正義だと思って生きてるんだな。

 

 

仮面ライダーの「悪の秘密結社」もさ、

「俺たちは悪いことをしている!」なんて認識はなく、

「自分たちの正しさ」で動いてんだよ。

 

 

たぶんね、反社会的勢力の皆さんですら、

「俺たちは正しい!」と思ってやってんだよね。

 

 

「騙される方が悪い!」みたいな感じね。

 

 

つまりさ、この世界を「正義」と「悪」で切り分けるのは難しいわけさ。

 

 

2歳の子どもが「イヤイヤ」ってする。

まあ、「イヤイヤ」ってしとるわけじゃなくて、「イヤイヤ」ってさせとるわけですがね。

 

 

子どもって思い通りにいかんよね。

ぶっちゃけ他人はコントロールできんのだけど。

僕らは他人をコントロールしたがる。

 

 

んで、とりわけ子どものこととなると、「コントロールしたい欲求」が強くなる。

力づくでコントロールしようとする。

 

 

ある程度の年齢までは、この力づくのコントロールが効くんだよな。

でも、やがて子どもは親を追い越すから。

そのとき、パワーバランスが崩れる。

 

 

家庭内暴力なんてのは、そんなとき起こる。

 

 

反抗期だって同じ。

反抗すべき相手に親がなっちゃってるから反抗する。

反抗する対象じゃなければ反抗しない。

 

 

力づくで抑えるってのは、愚か者のすることなんだわ。

 

 

たださ、父ちゃんの気持ち、俺、ムッチャわかるよ。

俺もそうだったもん。

 

 

いいオヤジになろうとしてた。

必死だった。

厳しくするのが愛だと思ってた。

 

 

だから、子どものことに一生懸命になるオヤジの気持ち。

怒鳴って叱って力づくで抑えようとする気持ち。

俺はそれもよくわかる。

 

 

でも、あなたはそれが苦しいんだよね。

それを見ているのが苦しいんだよね。

 

 

その気持ちをよくわかる。

 

 

だからね、その苦しい気持ちを伝えよう。

そして、旦那の気持ちにも耳を傾けてみよう。

 

 

僕にはコミュニケーション能力という素晴らしい力が備わっている。

互いが冷静なときに、丁寧に話し合おう。

 

 

感情的に叱っているときに、感情的に止めに入れば、引くに引けないのが人の心というものでしょう?

だって、お互い正義なんだもん。

 

 

正義と正義が戦えば、終わりのない戦争しかできないから。

悪は滅びるよ。

でも、正義と正義じゃ終わりが見えないんだわ。

 

 

そして、息子を抱きしめるママ。

ムッチャええやん。

抱きしめたって。

ムッチャ抱きしめたって。

 

 

んで、充電できたら、また父ちゃんと戯れるんでしょ?

ええやん。

 

 

って言うかさ、もしかしたら、問題は何も起きていないのかもしれないよ。

子どもにとっても。

旦那にとっても。

 

 

魔法の質問

自分の中に
「コントロールしたい」
という欲求はありますか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。