大人にできることは「きっかけ」づくり。
それを選んでいるのはだれか。
僕らは自分の行動を自分で選んで生きている。
その選択が、たとえ「やらなければならないこと」だとしても、「やるか、やらないか」の最後の決定は自分でしている。
心の底から湧き上がってくる「やりたい」という気持ちにしたがって、行動を選択するという「愛の選択」。
「こうあるべき」「こうすべき」という常識や、つまりは周囲の空気を読んで行動を選択するという「恐れの選択」。
本来、どちらの選択も自由である。
最後の決定権はあなたにある。
僕らは、自分の行動を選択している。
このことを腹に落としておく必要があるだろう。
子どもとつながる
ついつい僕らは、子どもたちを意のままに操ろうとしてしまう。
「こうすべき」「ああすべき」と、声をかける。
「こうしなさい」「ああしなさい」と、声をかける。
そうやって、意図を放っていく。
だが、忘れないでほしい。
人は自分の行動を自分で選択している。
本来、コントロールなどされたくないのだ。
もっと尊重されたいし、認められたいと願っているのだ。
大人にできるのは「きっかけ」づくり
僕は、子どもたちをまず受け入れることを大切にしてきた。
教室で真面目にがんばっている子も。
教室には入らず、好き勝手にやってる子も。
学校に来ない子も。
みんな同じ。
この子は、その行動を自分で選んでいるのだ。
そう理解してきた。
そうやって、受け入れると、子どもと僕の間に、ちゃんとつながりが生まれる。
ちゃんとつながりが生まれたら、僕は何らかのアクションを起こす。
それは「しつもん」かもしれないし「お話」かもしれない。
すると、僕のアクションがきっかけで、子どもたちが変わっていく。
あくまでも、僕はきっかけに過ぎない。
変えられるのは自分だけだから。
「変わる子ども」もいれば「変わらない子ども」もいた。
それでいいし、それがいい。
選択権は子どもにある。
みんな自分で自分の行動を選んでいる。
そう考えれば、大人にできることは2点しかない。
ちゃんとつながること。
そして、きっかけをつくること。
変わるのは大人の方なのだ。
子どもとつながる問いかけの魔法
つながりのある人だけが、きっかけになれる。