大人にできることは「きっかけ」づくり。

子どもとつながる

それを選んでいるのはだれか。

僕らは自分の行動を自分で選んで生きている。

その選択が、たとえ「やらなければならないこと」だとしても、「やるか、やらないか」の最後の決定は自分でしている。

 

 

心の底から湧き上がってくる「やりたい」という気持ちにしたがって、行動を選択するという「愛の選択」

 

 

「こうあるべき」「こうすべき」という常識や、つまりは周囲の空気を読んで行動を選択するという「恐れの選択」

 

 

本来、どちらの選択も自由である。

最後の決定権あなたにある。

 

 

僕らは、自分の行動を選択している。

このことを腹に落としておく必要があるだろう。

 

 

子どもとつながる

ついつい僕らは、子どもたちを意のままに操ろうとしてしまう。

「こうすべき」「ああすべき」と、声をかける。

「こうしなさい」「ああしなさい」と、声をかける。

 

 

そうやって、意図を放っていく。

 

 

だが、忘れないでほしい。

人は自分の行動を自分で選択している。

 

 

本来、コントロールなどされたくないのだ。

もっと尊重されたいし、認められたいと願っているのだ。

 

 

大人にできるのは「きっかけ」づくり

僕は、子どもたちをまず受け入れることを大切にしてきた。

 

教室で真面目にがんばっている子も。

教室には入らず、好き勝手にやってる子も。

学校に来ない子も。

みんな同じ。

 

 

この子は、その行動を自分で選んでいるのだ。

そう理解してきた。

 

 

そうやって、受け入れると、子どもと僕の間に、ちゃんとつながりが生まれる。

 

 

ちゃんとつながりが生まれたら、僕は何らかのアクションを起こす。

それは「しつもん」かもしれないし「お話」かもしれない。

すると、僕のアクションがきっかけで、子どもたちが変わっていく。

 

 

あくまでも、僕はきっかけに過ぎない。

変えられるのは自分だけだから。

 

 

「変わる子ども」もいれば「変わらない子ども」もいた。

それでいいし、それがいい。

 

 

選択権は子どもにある。

みんな自分で自分の行動を選んでいる。

 

 

そう考えれば、大人にできることは2点しかない。

 

 

ちゃんとつながること

そして、きっかけをつくること

 

 

変わるのは大人の方なのだ。

 

子どもとつながる問いかけの魔法

つながりのある人だけが、きっかけになれる。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。