人生、このままでいいの?
「勉強しなさい」と言われ、一生懸命学んだ小・中学生のころ。先生からもそれなりに褒められ、私、真面目に生きてきた。
いい学校に入り、いい会社に入りなさい。そう言われて、私、真面目に生きてきた。
これからの時代は女性だって、勉強できなきゃいけないって言われて、私、真面目に机に向かい、それなりの成績を取ってきたんだ。
月日は流れ、それなりの会社に就職し、それなりの彼氏ができた。恋はいつしか愛に変わり、そして寿退社。小さいながらも我が家を建てた。やがて、子どもが生まれ、私、ママになったんだ。
人から見れば、きっと幸せな生活。何不自由ない暮らし。順風満帆。
けれど、けれど。心が満たされないのはなぜだろう?
こんなことを言ったバチが当たるかもしれないけれど、私、気づいてしまった。
(私、今、そんなに幸せじゃない…)
ご近所さんからは「◯◯さんのところの奥さん」と呼ばれ、ママ友や子どもたちから「◯◯ちゃんのママ」と呼ばれ。まして、旦那まで「お前」と呼ぶ。
いつの間にか私、名前で呼ばれることはなくなった。
(あれ?私って誰だっけ?)
外食は子どもの好みを優先して。やること為すこと、いちいち旦那にお伺いを立てて。身だしなみはお母さんらしくしなきゃね。
子どもが小さいんだもの。我慢、我慢。
だって、お母さんだよ。ちゃんとしなきゃ。
やりたいことをやってる旦那。
男はいいよね。好きなことやってて。
追い立てられるように家事をして、一息ついたら子どもが泣いて。
(泣きたいのは私だよ…)
それでも真面目に子育てをやってきた。
旦那からのダメ出し。父母からのダメ出し。そんな声にも耐えてきた。
私、お母さんだから、ちゃんとしなきゃって。幼稚園に行き渋るこの子に手をあげそうになる。そんな日もあった。
(泣きたいのは私だよ…)
泣きじゃくる子どもに怒りすら覚えた。
私、いいお母さんじゃないかも。そう思うと苦しかった。
誰もわかってくれない。誰も認めてくれない。
そんな毎日を過ごしてきた。
やがて子どもが大きくなり、少しずつ手を離れ始めた。
そして、私、気づいてしまった。
(私の人生、このままでいいの?)
今、僕のところにはそんなお母さんたちからの相談が後を絶ちません。
女性として真面目に生き、真面目に学び、ちゃんとお母さんをやってきました。いつも子どもを優先し、旦那に尽くしてきた素敵なママたちです。
そんなママたちが今、自分の生き方に疑問を感じ始めているのです。
「女は家庭を守るもの。育児と家事はお前に任せた」
そのような時代は、もうとうの昔に終わりました。
女性は男性よりも時代の変化をつかむ感度が優れています。令和という新たな時代は、女性がますます活躍する時代になるでしょう。
高い感度と豊かな感性で切り拓く、そんな時代なのですね。
昨今、ママ起業というものが流行っています。成功した女性起業家が煽り、女性だけの競争コミュニティーを構築しています。
そこは言わば、女性版男性社会。そんなコミュニティーに息苦しさを感じているママたちも増えているのです。
もう競争する時代は終わりました。
誰かと比べる時代から、自分らしく生きる時代へ。今、世界は動き出しているのです。
だから、あなたに伝えたい。
あなたはあなたの人生を、感じるままに、心の赴くままに生きていい。
なぜって、あなたの人生はあなたのものだから。
子ども優先、旦那優先。自分ではない誰かが主役で、私は脇役。もうそんなあなたは卒業てもいいんじゃないかな
僕はそう思うのです。
あなたは幸せに生きていいんだよ。