お家の中ではダラしない子を育てましょ。


学校生活がくちゃくちゃ。

他の子たちに暴力を振るう。

 

 

そんな話を保護者にするでしょ。

でね、「家の中では大人しいんです!」って怒る親がいる。

 

 

だから、「学校が悪い!」って話になっちゃう。

 

 

でも、ちょっと待ってね。

家の中でその子がその子らしく生きられないのね。

 

 

子どもは子どもらしいのが一番でしょ。

子どもって、子ども時代にちゃんと子どもをやらせてあげたいのよ。

 

 

家の中でそれができていないから、学校で爆発させちゃうのね。

僕ら大人だってそうだよ。

家の中でぐらい、ダラダラしたい。

 

 

一歩、外に出たらさ、「見せたい自分」がいて、がんばってるんだもん。

家の中でぐらい、ちゃんとしない自分でいさせてあげたいな。

 

 

ときおり、「ウチの子、家でダラダラしてばっかりなんです!」って怒ってる親がいる。

それで僕は尋ねるの。

 

 

「学校の先生は何て言ってますか?」って。

 

 

決まってこんな返事が返ってくる。

 

「学校の先生は良い子だって言ってます」

「何も問題がないって言ってます」

 

 

なら良いじゃない?

素晴らしいじゃない?

 

 

あなたが家で、子どもたちを伸び伸びさせてあげてるから、外では「しっかりした子」でいられるのよ。

何か問題でも?(笑)

 

 

外で悪さをいっぱいして、迷惑かけたり警察沙汰になったりするより、よっぽどマシよね。

僕だって、外じゃ「ちゃんとした大人」やってますよ。

でも、家の中じゃひどいもんよ。

 

 

むしろ、あれね。

家の中でちゃんとしてて、外で「困ったちゃん」なんてのは心配よね。

 

 

親の前でだけ良い子、はダメね。

親の前でだけ抜けてる…が良いよね。

だって家族だもん。

 

 

いいじゃん、いいじゃん?

家族なんだからさ。

 

 

家の中も完璧、家の外も完璧。

そんなの目指すと辛いよね。

 

 

まあ、これ、子どもだけじゃない。

パートナーシップも同じだよね。

 

 

家の中でぐらい、みんなダラダラしようぜ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。