道徳『愛されるデンさん』


道徳『愛されるデンさん』

私は、道徳の授業が大好きです。

道徳教材を読みながら、「みんなが心地良く生きられる世の中にするためには、どう振る舞い、どう考え、どう発信すればいいか」ということをみんなで考える。

そういうことが自然にできる学級は、とても温かな教室です。

 

一年間、きちんと道徳の授業を続けていくと、学級の雰囲気は本当に変わっていきます。

みんなで、温かな社会をつくるための道徳学習をしていきましょう。

 

『愛されるデンさん』を読んだときに、「まさに道徳の教材って感じ!」という声が聞こえてきました。

「道徳だから、こんな答えがいいんだろう」と考えている人が、たくさんいました。

 

私は道徳の授業に正解は求めません。

人として大切なことを押さえていれば、多様な考え方があってよいと思っています。

「こんなときは、こうすべきだ」というスキルを身に付ける時間ではないのです。

 

多様な価値観に触れながら、何か問題に直面したとき、自分ならどうするか、どうあるべきか、行動の指針を培うのが道徳の時間です。

ありのままに感じたことを伝え合いましょう。

 

さて、『愛されるデンさん』を読んで、あなたは何を考えましたか?

自分は愛されているか?

愛されるために 何ができているか?

そういうことを自問自答してみてください。

 

「デンさんはかわいそうだ」で終わってはつまらない。

デンさんは、みんなに愛されている。

では、自分はどうか?

 

そこが大切です。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。