ネットの空気に違和感。世界で戦う日本人
サッカーのワールドカップが開幕して1週間が過ぎました。
寝不足の人もいるかもしれません。
さて、開幕戦のブラジル対クロアチア戦を閉じかけた瞳で見ていると、主審は日本人の西村さん。
思わず「おぉ…開幕戦の笛を日本人が吹く時代が来るとは…」と感慨にふけりました。
ネイマールなど世界を代表する選手に囲まれながら、臆することなく毅然とした態度でゲームをコントロールしていました。
問題の場面は後半。
ゴール前でクロアチアの選手がブラジルの選手を倒してしまい、西村さんはPKを指しながら、タッチラインへ走りました。
駆け寄るクロアチアの選手たち。
8万人のブラジル人サポーターは大熱狂。
私は「難しい判断をよく決断したな。」とただただ感心しました。
私も中学生の大会では、よく主審をやりましたが、PKの判定というのはとても難しいものです。
一点で試合が決まってしまうこともあるスポーツです。
子どもたちの3年間が、その判定で決まってしまうこともあると考えると、本当に迷うこともあります。
しかし、私の感じたものとネットの空気は違いました。
「誤審だ!誤審だ!」と騒ぐ人、「試合を台無しにした」 と嘆く人…。
そして、それを煽る(あおる)空気。
世界中が注目する舞台で活躍し、自分よりも体の大きな外国人に囲まれても、毅然とした態度で自分のジャッ ジを伝える姿は、同じ日本人として誇らしい姿でした。
私たちも本田も香川も西村さんも、みんな同じ世界で戦う国際人です。
温かく応援したいと思います。
それにしても、8万人が注視するスタジアムの中心で、落ち着いてPKを決めたネイマールはさすがでした。