電波でつながった関係は大切ですか?


2000年4月、『伝説の教師』というドラマが放送されていました。

ちょうどみなさんが生まれた年のTV ドラマです。

その中で、ダウンタウンの松本人志さんが演ずる破天荒な教師・南波先生の

「電波でつながった関係なんて、ロクなもんじゃねぇ」

というセリフが、鮮烈な印象をもって心に残っています。

 

もう、そのころから携帯電話やインターネットを取り巻く事件があったのかと思うと、そら恐ろしく感じます。(ドラマの内容はほとんど覚えていませんが…)

 

さて、今回の総合学習では、『既読スルーからLINE外しに苦しんだ明日香』という教材を読みながら、インターネットとの付き合い方について考えました。

LINEやソーシャルネットワークを舞台にした事件は後を絶たず、それらを『悪の温床』と捉える風潮があります。

しかし、それは真実なのでしょうか。

 

どんなものでもそうですが、問題が起こるのは、それを扱う人間自身に問題があるからではないかと、私は考えています。

 

あなたのことを愛してくれる家族がいる、大切にしてくれる仲間がいると、現実社会に充足していれば、電波でなんかつながっていなくても、不安や寂しさは少ないと思います。

電波でつながっていないと不安であるなら ば、それは現実社会でのつながりに満足していないのかもしれません。

これは、私の考えであり、それぞれにさまざまな意見があると思います。

 

ぜひ、友人や家族で話題にしてみるとよいでしょう。

そのようなコミュニケーションこそが、現実社会とのつながりを密にするのだと思います。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。