3月生まれと4月生まれ


ほめられるから、伸びていく

名古屋市立大学の横山和輝准教授からお話を伺いました。

 

東大への進学率が日本で一、二を誇る有名私立高校にて、ある調査を行いました。

3月生まれの受験生と4月生まれの受験生を比較した場合、4月生まれの受験生の合格率は、3月生まれの受験生のそれと比べて、倍の合格率になったそうです。

 

3月生まれと4月生まれでは、生まれてから1年間の差があります。

小さいころは、脳の発達も身体の発達も大きな差になります。

当然、4月生まれの子の方が、身体も大きく発達も早いですから、学校において勉強もス ポーツも「ほめられる」場面は増えていきます。

 

こういった「ほめられる」経験の多さが、本人のモチベーショ ンを高め、能力を伸ばしているのではないか、というお話でした。

 

ちなみに、その高校の3年生の3月生まれと4月生まれの東大合格率を比較した場合、3月生まれの子どもの方が合格率が高かったそうです。

早生まれという、生まれてからの時間がもっとも短い環境でも、その高校に合格できたわけですから、かなり高い能力を有していたはずだというお話でした。

 

サッカーの内田篤人選手は3月27日生まれ。香川真司選手は3月17日生まれ。

早生まれの子には突出した才 能が隠れているのかもしれません。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。