言葉で伝えるのではなく、行動で見せるのだ。

父ちゃん 子供のヒーロー

再挑戦する怖さ

今日、二度目の落選。

出版したい。

本を出すからにはベストセラー作家になりたい。

そう思って、挑戦していることがある。

 

1度目は落選。

審査する方を徹底的に研究。

ブログを読み漁り、著書も購入。

まず相手を知る。

 

それで作り上げた企画。

このブログにある700の記事から厳選して企画内容を考える。

 

結果は落選。

そんなに甘くない。

甘くないから挑戦する価値があるわけで。

 

それで、昨日は再挑戦。

つまりは、リベンジマッチ。

切り口を変え、前回言われた助言をもとに全編書き直し。

いざ、東京へ。

 

結果はまた落選。

さあ、どうする?ってのが今日の話題なのです。

 

父親の背中に何を思うか

一度失敗したことにもう一度挑戦する。

あきらめなければ、失敗は失敗ではない。

とは言え、もう一度挑むことは怖いことだ。

 

だって、だって。

もう一度失敗したら、もうズタボロ。

立ち上がれないかもしれない。

 

迷ったけれど、やっぱり行こう、東京へ。

 

それで東京へ行く朝。

妻が企画書の誤字脱字の最終チェックをしてくれた。

それをのぞきこむ長男。

出かけに一言。

「父ちゃん、作家への道、がんばって」

「あぁ…、うん、ありがと。行ってきます」

 

 

彼はどんな気持ちで見送ったのだろう。

 

夢を追いかける父ちゃんを。

春から収入ゼロにしてしまう父ちゃんを。

どんな気持ちで見送ったのだろう。

 

長男くんの励まし

「今回は合格者はいません」

 

その場でそう告げられた。

1回戦でボロボロにされて、それでも集まった再挑戦の面々。

会場の雰囲気ドヨ〜ン。

 

人生ってのは、順風満帆ではない。

だから、おもしろいのだけれど。

なんだかぼんやりした心持ちのまま帰宅した。

 

すると、長男くんが2階から降りてきた。

「父ちゃん、どうだった?」

「うん、ダメだった」

「そうか、まあ、がんばれ!」

 

そう言われて、二人して笑ってしまった。

「ごめん、ごめん。上から目線で」

 

そう笑う彼の瞳の奥が、少しだけ寂しく見えたのは、気のせいだろうか。

父ちゃんが落ちるってのは、子供にとってはショックだろうな。

 

で、そのショックを味あわせたくなかったら、挑戦しないってのが一番かもしれない。

挑戦していることを隠すのもいいかもしれない。

 

でも。

 

それでは親子として寂しいと思うんだ。

何度転んでも何度転んでも立ち上がる。

そういう姿を子供に見せたい。

 

「挑戦できる子」を育てたかったら、大人が挑戦する姿を見せればいい。

子供たちはその姿から学ぶのだ。

言葉やお説教からは学ばない。

子供は大人の振る舞いから学ぶのだ。

 

ラストチャレンジ

何度も何度も東京に行くのは時間的にも金銭的にも大変。

そのうえ、最後の挑戦は平日の夜…。

 

でも。

 

ここであきらめるわけにはいかない。

「できるか、できないか」ではない。

人生は「やるか、やらないか」。

 

答えは一つしかない。

 

ラストチャレンジ。

もう一度挑もうと思う。

 

そういう姿を子供たちに見せたい。

偉そうなことを言うのは簡単だ。

そんな大人は、いくらでもいる。

だが、行動できる人間は少ない。

 

父ちゃんは子供のヒーローでなきゃいけないのだ。

ヒーローには逆境が必要である。

 

さあ、子供にどんな姿を見せようか。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

ヒーローが真価を発揮するのは
いつだって逆境。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。