良い子育てって何ですか?

良い子育てって何ですか?

たとえば、友人の子どもが東大に入ったとします。

なるほど、「すごいな」って思う。

 

けれど、それを持って「良い子育てをされましたね」とは思わないはずです。

 

 

たとえば、友人の子どもがオリンピックで金メダリストになったとします。

なるほど、「すごいな」って思う。

 

けれど、それを持って「良い子育てをされましたね」とは思わないはずです。

 

 

「子育ての良し悪し」と「子どものスペック」につながりはない。

そこを押さえたうえで。

 

 

じゃあ、良い子育てってなんなのさ?ってのを今日は書きたいと思うのです。

 

 

 

子どもがどれだけ有名になろうと、他者と比較してビッグになろうと、それを持って「良い子育てをされましたね」とは思わないわけで。

じゃあ、どんなとき、「良い子育てをされましたね」って思うでしょうか。

 

 

僕は、親と子の関係性に目が行きます。

カフェで談笑している親子なんかを見ると、「良い子育てをされましたね」と思ってしまう。

 

 

先日も、「しつもんカンファレンス」に行きましたら、スタッフをしている大学生の男の子がいましてね。

お母さんも『魔法の質問』の方で、一緒に来ていたんです。

 

 

互いにリスペクトしている。

そんな感じ。

成熟した親子っていうのかな。

対等な関係性で。

 

 

いつか我が家もこんな感じで、子どもたちと距離が作れたらいいなって思いました。

 

 

「仲睦まじい」

 

そんな親子に出会うと、「良い子育てをされましたね」と思ってしまうわけです。

 

 

ちなみに、この話は子育てにとどまりません。

 

 

 

たとえば夫婦の話をしましょう。

 

旦那さんがビジネスパーソンでバリバリ稼いでいたとして、だから「良いパートナーシップですね」とは思わないし。

奥様が女性起業家でバリバリバリバリ稼いでいたとして、だから「良いパートナーシップですね」とは思わない。

 

 

「パートナーシップの良し悪し」と「互いのスペック」は関係ないわけです。

「良いパートナーシップですね」と言いたくなるのは、夫婦で楽しくやってる姿を見たときなんですよね。

 

 

 

子育てにしろ、パートナーシップにしろ、僕らが「いいな」って思うのは、互いの間にしっかりとした「つながり」が生まれているときなのです。

 

 

そういうことを僕らは魂の奥底では感じているわけだけど、どうも思考は別の行動を僕らに促そうとします。

スペックに目が行きがちなんですね。

 

 

 

生きているだけで100点満点。

自分で人生のシナリオを選び、そのシナリオを担うことができるだけのポテンシャルを持って生まれてきているのです。

 

 

それなのに、それなのに。

大人はついつい子どもの「足りない」にフォーカスし、何かを身につけさせたがります。

比べることが大好きです。

 

 

「良い子育てって何?」

 

 

僕は子供との関係を整えることがすべてだと思っています。

辛いとき、「辛い」って言ってもらえる関係でありたいよね。

 

 

僕はその関係ができているのなら、それはもう100点満点の子育てだと思うんだよね。

 

 

 

子育てに迷ったときに出会いたい100の言葉

良い子育てって何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。