子育てでついつい正解を求めてしまうあなたへ

その子のそのままを愛するだけ

良い子育てって何だ?

「良い子育てってなんだろう?」って、

ずっと考えてたんです。

 

 

「そんなもの、あるのかな?」って、

ずっと考えてたんです。

 

 

赤ちゃんのころから、

比べてみたり。

 

 

幼児のころから、

習い事を詰め込んでみたり。

 

 

低学年のころから、

塾、塾、塾の生活を送らせたり。

 

 

みんな一生懸命なんだけど、

何を目指しているんだろう?って。

 

 

あるとき、執筆活動をしているお母さんに出会った。

お子さんが東大に行ったんだそうな。

 

 

それで、子育ての本を書いていると言う。

僕は「しつもん」したんだ。

 

「この本を読んだ人がどうなっていたら最高ですか?」

 

返ってきた「答え」に僕は震えた。

 

「私のことをすごいと思ってくれたらうれしい」

 

思わぬ本音に感じたのは、

満たされないエネルギーだった。

 

 

18トリソミーの虎ちゃん

この夏、

映画『うまれる』

映画『ずっと、いっしょ。』

2本の映画を上映するW上映会を主催した。

 

 

クラウドファンディングにより、

県内8会場18上映。

映画上映ツアーだ。

 

 

この映画の中で、

18トリソミーという障害を抱えて生まれてきた

虎ちゃんという男の子が登場する。

 

 

18トリソミーは、染色体異常により発症する先天性疾患の一つである。

 

妊娠中に亡くなってしまうことも多く、

出産後も2ヶ月までに半数が亡くなり、

1年の生存率は10%程度なのだそうだ。

 

 

そんな18トリソミーで生まれてきた虎ちゃんと、

虎ちゃんのお父さんお母さんの姿が、

僕は心を捉えて離さない。

 

 

健康な子どもたちと同じことはできない。

でも、そんなことは関係ない。

 

 

虎ちゃんは虎ちゃんの人生を懸命に生きていて、

少しずつできることが増えていく。

 

 

それをお父さんとお母さんは、

心から喜んでいる。

 

 

だれかと比べることなく、

彼が彼の人生を生きることを、

ただ今日も生きているということを、

心から喜んでいる。

 

 

その姿がなんとも美しい。

そう。

言葉で表現するならば、

「美しい」がぴったりくる。

 

 

「子育てをしている」と表現するよりも、

「子供とともに生きている」と表現した方が

しっくりくる。

 

 

その姿が本当に美しいのだ。

 

 

子育てを苦しくしている正体

僕らはすぐに「足りない部分」にフォーカスしてしまう。

 

 

 

もっと身につけさせよう、

もっと身につけさせようとしてしまう。

 

 

比べて、比べて。

人よりも優秀か、

それとも劣っているか。

 

 

あたかも、そんなことで、

自身の子育てを測って見たりする。

 

 

だから、苦しいんだよ。

 

 

そもそも優秀ってなんだ?

誰の基準だ?

 

 

テストの点数が高いことが、

良い子育ての結果なのだろうか?

 

 

東大に行ったら、

素晴らしい子育てなのだろうか?

 

 

子どもの初期設定がそもそも違うのだ。

ホントは良いも悪いもないんだよ。

 

 

全部まるごとOKでいいんだぜ!

 

 

子育てに迷ったときに出逢いたいた100の言葉

その子の「そのまま」を愛するだけだよ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。