ネクストゴールが怖いのです。


クラファンに成功したのはいいけれど…

 

クラウドファンディングに成功しました

僕は今、迷っていることがあります。

それは、ネクストゴールを設定するかどうか、ということです。

 

 

クラウドファンディングは、

目標金額に到達しても、

当初設定した日数の間、

支援の募集を続けることになります。

 

 

ですから、達成率200%なんていうプロジェクトもあるわけです。

 

 

僕が今回のプロジェクトで設定した支援の募集期間は35日間です。

当初、僕の方から「READYFOR」さんに提案した募集期間は14日間。

 

 

 

「READYFOR」さんからは「さすがに短すぎる」とご助言をいただきました。

そんなわけで、「平均的にどのくらいの募集期間ですか?」と尋ねたところ、だいたい30日〜40日というお返事でした。

そこで、募集期間を35日に設定しました。

 

 

ありがたいことに、ちょうど2週間を経過したとき、目標金額を達成することができました。

 

 

それで今、僕が迷っていることがあります。

それが、ネクストゴールの設定です。

 

 

ネクストゴールとは。

 

目標金額を達成すると、

クラウドファンディングのページには、

「目標達成」の文字と、「達成率100%」の文字が並ぶことになります。

 

 

当然のことながら、

目標達成したプロジェクトには、

さらなる支援は集まりにくくなります。

 

 

そこで、目標を達成したプロジェクトは、

次の目標(ネクストゴール)を設定し、

さらなる支援を募ることになるようです。

 

 

今回のプロジェクトは、

公益性の高いプロジェクトです。

さらなる支援が期待されます。

そこで、「ネクストゴールを設定しませんか?」というご提案をいただいた次第です。

 

 

ネクストゴールが怖いのです

 

ある意味、僕がやっていることは、押し売りです。

リターン商品とは名ばかり。

実態のないリターン商品のクラウドファンディングです。

 

 

子どもたちを救いたいから、「お金をください」と言っているわけです。

支援を頼まれた側から見れば、いかにも断りづらいシチュエーションです。

 

 

ある意味、タカリです。

そう捉えられても仕方がありません。

 

 

だから、正直な気持ちを言いますね。

ネクストゴールを設定することが苦しいのです。

怖いし、逃げたい。

 

 

「嫌われる勇気」なんて言うけれど、僕は嫌われたくない。

 

 

 

プロジェクトを進めることに、なんの怖れもありません。

必ずやり遂げます。

一人でも多くの子どもたちに届けます。

 

 

でも、それとこれとは別なのです。

支援を募るって、本当に苦しいことなんです。

 

 

僕は当初から支援者100人を目指してきました。

たくさんの人に興味をもってほしかった。

関わってほしかった。

この問題に目を向けてほしかった。

 

 

でも、100人を目指すことは自己満足なのかもしれません。

これはエゴなのでしょうか。

 

 

(もういいじゃないか)という思いもあります。

 

 

資金はあるのです。

これで、十分にこのプロジェクトは成し遂げられます。

不足分は大人用のチケットで補填できるはずです。

いざとなれば、自分の預貯金でなんとかします。

 

 

クラウドファンディングをしたことで、お金の心配をせず、子どもたちに届けるということだけに集中することができます。

クラウドファンディングによる資金調達は、チームメンバーをお金の制限から解放することができました。

 

一方で、僕自身はよりお金に対する怖さを感じています。

 

 

 

すべては学び

 

信用を切り売りしているような感覚と申しましょうか。

僕には、これまで築いてきた信用を担保に支援をいただいているような感覚があります。

 

 

100人の支援者を目指したいという思い。

これから再び支援をお願いしなければならないというのは心が苦しい。

そして、支援が集まらなかったときの怖さ。

でも、挑戦しなかった自分にガッカリ感するだろう…。

 

 

今、いろんなものが交錯しています。

すべては学びです。

 

 

こうして、クラウドファンディングに挑戦したからこそ、お金の本質について考える機会にもなりました。

また、子どもたちに伝えられることが増えそうです。

 

 

クラウドファンディングに挑戦した先生が、世の中に何人いるかはわかりませんが。

いつか子どもたちの前で講演をする機会があったら、そんな唯一無二の話ができそうです。

 

 

さあ、どうしようか…。

珍しく悩んでおります。

 

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

そこにどんな学びがありますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。