初期設定を大切にする。
ひまわりの種は、
「ひまわり」であることが初期設定。
その初期設定を変えようとする人はいない。
アサガオの種は、
「アサガオ」であることが初期設定。
やっぱり、
その初期設定を変えようとする人はいない。
みんなそれぞれ、
初期設定がある。
「ひまわり」も
「アサガオ」も
「桜」も
「チューリップ」も
みんな違ってみんないい。
大切なことは、
「ひまわり」なら「ひまわり」として
美しく咲くことなのだ。
「アサガオ」なら「アサガオ」として
美しく咲くことなのだ。
どうもみんな
「何者か」になりたがる。
「ありのまま」とか
「あるがまま」とか
「自分らしく」とか
言うわりには、
多くの人は自分らしくないことばかりしている。
だから、苦しい。
「自分らしい」ってのはつまり、
努力してやることじゃないわけで。
自然に。
ごくごく自然に。
がんばらなくてもできていること。
それが「ありのまま」で
「あるがまま」で
「自分らしく」なのだ。
どうもみんな、
がんばり過ぎているのだ。
さて、思い起こしてほしい。
「ひまわり」も「アサガオ」も、
咲かせるのは自分自身だ。
水をあげようが、
肥料を与えようが、
最後に咲くのは本人だ。
僕らにできるのは、
環境を整えてあげることだけ。
結局、最後に咲くのは自分だ!
「ひまわり」と「アサガオ」を比べることに意味はない。
「桜」と「チューリップ」を比べることに意味はない。
どちらも同じ花だけど。
どちらも人を楽しませるけど。
どちらが良いとか、悪いとか。
どちらが優れているとか、劣っているとか。
そういうことはないのだよ。
美しい花を咲かせるのに必要な要素は、
花によって違う。
掃除の大変な「桜」が悪いわけじゃない。
支柱の必要な「アサガオ」が悪いわけじゃない。
必要なものは、
みんな違うのだ。
人間だって同じだよ。
初期設定を受け止めて、
その子のその子らしさを伸ばしていくだけ。
そして、伸ばすのはその子なのだ。
子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉
この子が本当に必要としていることは何ですか?