リーダーが、次のリーダーを育てる仕組みをつくる
『ファシリテーター型リーダー』が、次のリーダーを育てる
「ファシリテーター型リーダー」を見つけたら、その子を分散するように班に配置します。
ちなみに、班のメンバーは活発な子やおとなしい子を上手に割り振ろうと考えがちですが、あまりこだわる必要はないでしょう。
大人しい子ばかりの班が、一番活発だったりします。
いつもは「カリスマ型リーダー」のもとで、大人しく「言いなり」になっていた児童生徒が、思わぬ力を秘めていた、なんてことはよくあることです。
ただ、一つ気をつけていることは、「仲のよい子は一緒にしない」
これだけです。
そして、そのリーダーの姿を見ながら、周囲も「ファシリテーター型リーダー」に育っていきます。
班構成を変えながら、班活動を繰り返していくと、年度の終わりには、どんな班構成であって活発に活動できるように育っているのです。
ここがおもしろいところです。
「カリスマ型リーダー」は「主」「従」の関係になってしまうため、他の子がリーダーに育つことはまずありません。
「カリスマ型リーダー」は、同じ班になったとき打ち消し合います。
あえて、そのようなリーダーは別々の班に入れるでしょうから、担任の先生は気がつきにくい現象かもしれません。
人間関係というのは、おもしろい構造をしており、一つのグループに2人の「カリスマ型リーダー」は成立しないのです。
また、班の組み合わせによって、意思の弱い子たちのグループではリーダーシップを発揮できるのに、少し活発な子たちのグループになると、途端に大人しくなってしまう子もいます。
どんな班構成であってもリーダーシップを発揮できる「カリスマ型リーダー」は、かなり稀有な存在であると言えます。
ですから、「ファシリテーター型の学級経営」は、みんなが主体的に学級に関わっていける教室になります。
「ファシリテーター型の学級経営」にシフトすることで、学級の雰囲気をガラリと変えることができるのです。
ハッピーな先生になるためのステップ
「リーダー」が次の「リーダー」を生み出す構造をつくる。