カリスマ型リーダーを育ててはいけない


カリスマ型学級経営はもう古い


「ハッピーな先生」の学級経営は『ファシリテーター型学級経営』。

 

一方、その対義にあたるのが、『カリスマ型学級経営』です。

 

担任の先生がカリスマとなって、教室を統率しようとうする「カリスマ型学級経営」は、一時代前の学級経営。

 

学級にリーダーを育てていく必要があるのは、

『ファシリテーター型学級経営』

『カリスマ型学級経営』

どちらも同じです。

 

ただ、そのリーダーの質は全く異なります。

 

 

「カリスマ型リーダー」を育てようとしてはいけない

 

「カリスマ型学級経営」に必要なリーダーは、カリスマ型のリーダーです。

 

自分の意見を通す、自分で引っ張る。
「みんな、オレについて来い!」
と言うリーダーです。

 

ところが最近、こういった古いタイプのリーダーは少なくなりました。

 

生活様式や遊びの形態の変化によって、強いリーダーを必要としなくなってしまったようです。
また、そんな「強いリーダー」を、「ウザい」「出たがり」と言って揶揄されてしまうこともあります。

 

しかしながら、「カリスマ型学級経営」の先生は、「カリスマ型リーダー」を育てようとし、リーダーの不在を嘆きます。

 

「ウチのクラス、リーダーがいないんだよね」

 

カリスマ型リーダーを育てようと、行事のリーダーに抜擢するなど努力していますよね。
だけど、そういうリーダーは育つものではないと思っています。

もともとそのような素養がある子に、チャンスを与えることで、それが開花するのだと思います。

 

子どもたち自身がそのようなカリスマ型リーダーを必要としていませんし、リーダーに育てようと一方的に割り当てられた子どもも、リーダーになりたいとは思っていないことも多いのではないでしょうか。

 

このギャップが、学級経営を苦しくさせていることに気がつけると、教室がずいぶん楽になります。

 

これからの学級経営で育てたいのは、「ファシリテーター型リーダー」なのです。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ


 「カリスマ型リーダー」を育てることの困難さに気がつく

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。