本当の「わかる」とは何か。


 

出産のことは、教科書ではわからない。

書いてあるけど、わからない。

やはりその場に身を置いてはじめてわかることがある。

 

 

我が家には3人の子どもがいる。

いずれも異なる病院で生まれ、そのすべてに立ち会った。

 

 

残念ながら、僕自身は子どもを産んだことはないし、いくら科学が進歩しても、今後出産を体験する可能性は少ない。

 

 

それでも、その場に身を置いたから「わかる」というものがある。

出産に伴う痛みを味わうことはできないけれど、その場にいて感じることはできるのだ。

 

 

だが、その場に身を置けば、本当に「わかる」のだろうか。

実はそうではない。

 

 

 

想像力が必要なのだ。

 

 

では、この想像力の礎となるものは何か。

それもまた、経験である。

 

 

経験したことと照らし合わせ、僕らの想像力は発揮される。

「あのときの痛み」と照らし合わせ、妻の痛みを想像するわけだ。

 

 

想像力の欠如は生活体験の乏しさから生まれる。

youtubeで学んでも、教科書で学んでも。

それから、バーチャルリアリティがさらなる発展を遂げても。

 

 

リアルな社会での経験が乏しければ、僕らは何もわからないのではないだろうか。

 

 

学ぶとは何か。

わかるとは何か。

 

 

今一度考えてみていただきたい。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。