学校の先生を辞めたら生活が不安です!


「学校の先生を辞めたい」という人の相談をよく受けるんです。

「でも、生活が不安です」とも言われます。

 

 

僕はこう答えるんですね。

 

「お仕事、辞めない方がいいですよ」って。

 

 

生活が不安なら、仕事、辞めない方がいいですよ。

はっきり言いますね。

 

 

フリーランスで生きていくの、甘くないです。

僕のように生きるには、緻密に戦略を練り、コツコツ努力を積み重ね、ある意味では私生活を切り売りする必要があります。

家族の理解も必要でしょう。

 

 

それ相応の努力をもって、フリーランスの教育者として生計を立てているのです。

僕のブログ投稿やフェイスブック投稿だけを見れば、さも楽しそうに生きているように見えますがね。

 

 

見せていない部分で、鬼のような努力をしているのです。

 

 

これはもう、何度も書いていますが、僕が「学校の先生」が嫌で辞めたわけではありません。

「学校の先生」という仕事は僕にとって天職です。

 

 

担任の先生でよければ、いつでも戻ります。

「働き方改革、働き方改革」と申しますが、僕はあまりその働き方を苦にも思いませんでしたし。

 

 

ただ、様々な流れの中で、次に「やりたいこと」が見つかり、僕は退職することを選びました。

「学校の先生」を辞める理由よりも「次にやりたいこと」の「やりたい理由」の方が大きいのです。

 

 

 

これ、伝わるでしょうか。

 

 

嫌だから辞めたんじゃないんです。

もっとやりたいことがあったから辞めたんです。

そして、いつでも戻る気持ちがあるのです。

 

 

「生活が不安です」

 

 

そりゃ不安でしょ。

不安ですよ。

 

 

そのリスクを背負ってでも「やりたいこと」がある!

だから、僕は退職を選びました。

 

 

そんな「辞めたい願望」のある先生に、僕は尋ねるんです。

 

「で、辞めて何やりたいの?」って。

 

 

すると、決まってこんな答えが返ってきます。

 

「くればやし先生みたいな仕事を」って。

 

 

ま〜、辞めておきなさい。

そんな覚悟じゃ無理ですって。

 

 

「で、ブログ書いてるの?」なんて尋ねる。

 

「いや、何を書いたらいいかわからなくて…」ってね。

 

 

あのね、書きたくて書きたくて仕方がなくて、伝えたくて伝えたくて仕方がなくて。

それこそ、止められても発信しちゃうような人間が、伝えたい何かを伝えるから、こういう仕事は成立するの。

 

 

僕は何が癪に触るかというと、「ラクそう…」って思われることだね。

だから、「仕事を辞めたい」って相談はいりません。

「◯◯がやりたいんだけど」って相談でお願いします。

 

ま〜、答えはシンプルです。

 

「やればいいじゃん」なんだけどね。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。