女性社員と会話するときに男性が気をつけたいこと

女性との会話

「先生、ちょっといいですか?」

 

 

そう声をかけられて、相談を持ちかけられることがたびたびありました。

日々忙しく働く僕には、なかなか相談しにくい存在だったようです。

 

 

でも、「困ったときのくればやし先生」なので、「万策尽きて相談」ということが多くありました。

 

 

そんなとき、僕が心がけていたことがあります。

それは「手を止める」です。

 

 

たとえどんなに忙しくとも「手を止める」。

たったこれだけで女性に与える印象はガラリと変わります。

 

 

異口同音に「お忙しいところ、すいません…」と言って声をかけてくる。

「いや、忙しくないよ」と言って「手を止める」。

 

 

相談者は僕が忙しい人間であることを知っています。

学校現場は校務分掌表を見れば、その人がどれほどの仕事を抱えているかを一発で理解することができます。

 

 

どれだけ忙しくても「手を止める」。

そして、目を見て話を聞く。

これ、ホント、女性社員とのコミュニケーションで重要なことです。

 

 

一方、男性は仕事をしながら話をしても、相手に不快な気持ちは与えません。

むしろ、手を止めさせてしまうと、相手の時間を奪っている感じがしてしまいます。 

 

 

「先生、ちょっといいですか?」と言うので、「いいよ〜」と答えて、採点の手は止めない。

耳だけ声の主の方に向けていました。

 

 

 

ここには、どんな違いがあるでしょうか。

 

 

男性の相談は「次の一手」を求めてやってきます。

必要なのは「答え」です。

 

 

伝えたい「情報」がきちんと伝わっているのであれば、僕が仕事をしていようが、手を止めていようが関係ありません。

ですから、わざわざ手を止めることはしませんでした。

 

 

一方、女性の相談は「共感」を求めています。

手を止めて、顔を見て、きちんと話を聞いてあげる。

そうすることで、よき職場環境を育んでいくのですね。

 

 

男性社員から「これ、どう思いますか?」と質問されたとき。

僕は自分が「どう思うか」を率直に伝えていました。

 

一方、女性社員から「これ、どう思いますか?」と質問されたとき。

僕はその女性が「どう思っているか」を推測し、その答えを伝えていました。

 

 

たとえば、生徒の作文だとか、生徒の手紙だとか。

そんなときは、彼女は「問題がある!」と思って、「これ、どう思いますか?」と尋ねているわけです。

「たいしたことないんじゃない?」なんて答えてはいけません。

 

 

「問題だね…」と伝えたあとで、「まだ生徒に声をかける必要はないので、少しだけ様子を見てあげてね」と伝える。

 

 

それが、企画書の場合だと様子は違ってきます。

「これ、どう思いますか?」は、(この企画書でいいのか、不安です)なのですね。

それで僕は「どこか不安なところある?」と尋ねます。

 

 

正直申し上げれば「これ、どう思いますか?」なんて質問は大勢に影響のない、ただの情報共有です。

ここに「経験豊かな人間が紡ぎ出した見解」を見せることで、男性社員は尊敬の念を抱きます。

 

 

一方、女性は「自分の考えは間違っていなかったのだ」と安心し、親しみを覚えます。

とにかく女性に対しては丁寧な対応をすることです。

 

 

一人の女子生徒の話をしましょう。

 

 

お昼休み、一人の女子生徒が僕のところへやってきました。

「どうした?」と尋ねると、彼女は窓辺に視線を移しました。

カーテンがなびき、涼しい風を運んできます。

 

 

聞けば、母親との折り合いが悪いとのこと。

卒業後の進路の話をしたくても会話にならない、というのですね。

 

 

ここで普通の教員ならば、アドバイスの一つでも送ってしまうもの。

でも、僕は尋ねました。

「それで、先生にできることはあるかな?」と。

 

 

彼女はしばし逡巡ののち、「話を聞いてほしい」と言うのです。

僕はやりかけの仕事の手を止めて、教卓の横の椅子に座るよう促しました。

そして、僕は教卓からパイプ椅子を取り出すと、そこに静かに腰掛けました。

 

 

それから20分ほどでしょうか。

彼女は母親とのやりとりをお話してくれました。

 

 

昼休みも終わりに近づいた頃、彼女に「どうだい?」と尋ねました。

「うん、満足した。先生、また話、聞いてくれる?」と言うので、「もちろん!」と答えました。

彼女は笑顔で自席に戻っていったのでした。

 

 

もちろん、男子生徒の話を聞くこともありますし、その際も極力手を止めて話を聞いていました。

ただ、男子生徒が「話を聞いて」と言ってくれることはあまりなかったように感じます。

僕のキャラクターのせいかもしれませんが…。

 

 

女の子には丁寧な対応をすることが大切です。

 

 

くればやし ひろあき

公立中学校で16年間3000人以上の子どもたちと出会ってきた思春期の子どもの専門家としてメルマガ配信。当初、学校の先生に向けて発信したが、先生たちには見向きもされず。なぜかお母さんたちの心を掴んでしまい、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に呼ばれるようになる。個人セッションをスタートすると、お母さんたちで行列ができる。
気がつけば、幼保小のPTAや高校生、なぜかシルバー人材センターまで、いろんなところに呼ばれる講演家に。
「お母さんとお母さんをつなぐ」をコンセプトに『子育て万博』を主催。妻とともにお母さんコミュニティー『プレシャス』を主宰し、名古屋にてお母さんのための寺子屋『ラブリー』を開校。
また、STRインストラクターとして年間350名が入門講座を受講。その上位講座である門下生養成プログラムは全国16都道府県から参加し、3日で満員御礼となる。
365日、子育てからパートナーシップまで、人妻たちの悩みに寄り添う生活を続けている。
妻と3人の子どもの5人家族。1978年生まれ。出身地名古屋。