人は思ったように動かないものだ


僕らができることはたった2つしかない。

それは、自分の行動を選ぶこと。

そして、相手に情報を与えること。

 

 

この2つしかないという事実を知っておくだけで生きやすくなる。

 

旦那や子どもや学校を自分の思うままに動かしたい人は多い。

だが、基本的には人は自分の思うように動いてくれない。

そういうことにイライラする人がいる。

 

 

自分の行動は選べても、相手の行動は選べない。

変えられるのは自分だけなのに、人は他者を変えようと躍起になる。

 

 

人を変えようとしてはいけない。

与えるのは「情報」だけである。

その「情報」で相手は変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

 

 

その「情報」をもとに「変わる」を選択するのも「変わらない」を選択するのも相手の自由なのだ。

選択権は「私」にはなく「相手」にあるのだ。

 

 

僕にはよくビジネスの相談が届く。

相談されると応えてあげたくなる。

そこで僕は「応える」という行動を選択する。

 

 

そして、相手に「情報」を与える。

その「情報」を相手が受け取るか、受け取らないか、相手の行動であり、僕がコントロールできない。

それでも、受取拒否をされると僕はイラッとする。

 

 

以来、僕はできるだけ「アドバイスをしない」を選択するようにしている。

それは僕が傷ついたりイライラしたりしないようにする予防線でもあるのだ。

 

 

ちなみに、□タイプに相談したとき、何も言わないのは「興味を失っているとき」だったりする。

「こんなことやりたいんだよね」と尋ねたとき「じゃあ、こうしたら?」「もっと、ああしたら?」と浮かんでしまうのが□タイプである。

 

手放しに「それはいいね〜」と言ったとき、本当に「いいね」と思っているか、心の中で「どうでもいいね」と思っているかのどちらかである。

 

 

僕の場合、目の前の人が幸せになるように、いつもいつも考えているから、ついついアドバイスをしたくなる。

それも良くないな〜と思って最近は、「アドバイスをしない」を心がけている。

 

 

「情報」を与えるか与えないか。

それすら、僕らは選ぶことができるのだ。

 

 

もう一度書いておこう。

 

 

僕らができることはたった2つしかない。

それは、自分の行動を選ぶこと。

そして、相手に情報を与えること。

 

 

人は思ったように動かぬものだ。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。