生きるために必要なことは気持ちを共有すること


0→1のクリエイティブな仕事をしているときの僕って、すごい集中力を発揮する。

なにせ朝から机に向かって、気がつけば夜。

「あれ?俺、今日何か食べたっけ?」

なんてことがよくあった。

 

 

講座づくり。

システムの研究開発。

書籍の執筆。

マーケティングのフローづくり。

 

 

クリエイティブな仕事をしている最中って

世の中の嫌なこと全部忘れられる感じ。

 

 

テレビゲームしたり

映画見たりする感覚に近い。

それに没頭している間、

辛いこととか全部忘れられる。

 

 

最近はアプリのプロトタイプのチェックをひたすらしている。

不具合を見つけては、状況を報告している。

そして、修正されると、それをチェックしている。

 

 

まあ、ぶっちゃけ楽しくない。

 

 

で、この気持ちを誰かと共有したいけれど、僕の周りに「アプリを作ってます」という人がいない。

僕がやることって、「他にない」からスタートするから、あまりのその気持ちを共有できなかったりする。

 

 

この、「気持ちを共有できない」ってなかなかしんどいんだな。

 

 

最近、立て続けに芸能人が亡くなるニュースを眺めていた。

この社会はいつからこんなに生きづらくなったんだろう。

 

 

生きることって、そんなに楽じゃない。

ある種、人間として下界に産み落とされたのは罰だ的な考え方もあるみたいだけど。

まー、そういう側面もあるよね、なんて思っている。

 

 

生きていると、辛いことや苦しいことが山ほどある。

しかも、僕らの脳みそは「悪いこと」にフォーカスしやすいようにできている。

 

 

コロナ禍の中、人間関係が遮断されやすい社会の中で、僕らはもっと「気持ちを共有する」という時間が必要なのだと思う。

 

 

テレワークになって、飲み会もなくなって、「雑談」という名の「余白」がなくなった。

結果として「業務連絡」だけが増えて、「気持ちを共有する」時間が減ってしまったと思う。

 

 

しんどいときは「しんどい」って言いたいし、その気持ちを受け止めてくれる人がいるってのは幸せなことだ。

んで、それは心が病んでからでは遅いのだ。

 

 

全然話は変わるけど、警察って事件や事故が起きないと動いてくれない。

事件や事故が起こりそう…では動いてくれなくて、事後に動き出す。

 

 

で、これって、人の心の話でも同じだと思う。

病んで閉まってから、僕らはそのケアに乗り出す。

でも、もう僕らは体幹を通して知っているように、病んでしまってからできることは少ない。

復帰しても、そのパフォーマンスを通常時に戻すことはなかなか困難だ。

 

 

 

だからこそ、そうなる前にケアをする必要がある。

個々への対応もそうだし、組織文化へのテコ入れも必要だろう。

 

 

僕が今、開発しているアプリには、そんな機能を盛り込んでいる。

このアプリで誰かの心が壊れてしまう前に手を差し伸べられたらいい。

 

 

その思いだけで、僕はアプリ開発をしている。

思いがなければ、僕の心も折れてしまいそうだ。

僕は今、そんなことを考えている。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。