日本には日本の子育てがあるのです♪

日本の子育て文化

子ども部屋ってありますか?

最近はプライバシーとかうるさく言うようになりましたよね。

個室を与えることで自立する?みたいなね。

 

 

もともと日本人は、家族みんなで眠り、家族みんなで食べ、家族みんなで寛ぐということが、ごくごく当たり前のように行われていた。

日本の家屋自体が、あまり間仕切りの多くない作りになっています。

 

畳のお部屋は、リビングにもダイニングにも寝室にも早変わりする住まいなのですね。

 

 

欧米じゃ、子どもが小さいころから親と別々の部屋で寝るなんて話を聞いたのね。

どちらが優れているとか、そういうことはないのだけれど。

 

 

僕は家族の空気感を感じながら暮らすのが好きだなぁ。

それって、日本人のDNAに深く刻まれた感性なのかもしれません。

 

 

日本の文化ってとってもフレキシブルなんです。

先ほどの家屋もね。

襖や障子を上手に用いることで部屋の用途を変えてきました。

 

 

たとえば、風呂敷。

用途に合わせて自由に形を変えます。

 

 

たとえば、着物。

仕立て直すことで、何世代にも渡って着ることができます。

 

 

日本の文化は、場に合わせて変化できる。

とても柔らかなものなのです。

 

 

宗教なんかもそうかな。

教会で結婚式を挙げ、お寺でお葬式をやり、初詣には神社に行く。

それって海外で暮らす人から見たら、不思議だと思う。

でもね、日本人には普通のこと。

とっても柔軟に対応している。

 

日本語もそう。

カタカナに対する批判があるみたいだけど。

あれがあるから、英語教育が進まないって。

 

 

でもね、外国の言葉だって、柔軟に日本語に取り入れてしまう懐の深さがあるのですよ。

 

 

柔らかく受け止める。

それが日本の文化なの。

 

 

でもね、戦後の日本はどんどん欧米化してきちゃった。

柔らかく受け止めるよりも、勝ち負けや優劣、効率を優先させてきちゃったな。

 

 

核家族化が進んだ。

アフターインターネットの世界では人間関係もオフライン化が進んだ。

人とつながりやすい世の中になって、余計に孤独を感じる社会になるなんて、なんという皮肉でしょうか。

 

 

子育ても、だんだん孤独なものになりつつあります。

孤独を感じる子どもも増えてきました。

 

 

膨大な情報が日々津波のように押し寄せてきます。

世の中に「HOW to」があふれ、みんなが正解を探して奔走し始めました。

苦しい方へ、苦しい方へと向かっています。

 

 

子どもは子どもで「理想の子ども」を目指し。

母は母で「理想の母親」を目指し。

「こうでなければならない」が多過ぎるから。

みんな苦しくなっていきます。

 

 

もっと柔らかく受け止めたらいいんだよ。

ありのままのこの子でいいの。

「育む」とはそういうことなのです。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

この子のありのままを、柔らかく受け止めてみよう。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。