「叱らない子育て」が苦しいあなたへ

子育て 悩み 叱らない

考えれば考えるほど苦しい

先日、こんなメッセージをいただきました。

「叱らない子育てを実践したら、苦しくなりました」

 

うん、「叱らない」って苦しい。

そう決めてしまうことが苦しい。

だって、それ「恐れの選択」だよ。

「こうでなければならない」

そういう「恐れの選択」って苦しいんだよ。

 

「叱っちゃダメ」なんて決めたら、苦しいよ。

想像するだけで、苦しいよ。

だってね、子どもって想定外のことばかりするじゃない?

日本って国はね、「こうでなければならない」がいっぱいある国なの。

叱らなきゃって場面はいっぱいあるの。

 

先日もスーパー銭湯に行ったんです。

子どもって泳ぐの。

水をバシャバシャやるの。

洗い場を走るの。

お湯が周りの人に飛ぶの。

拭かずに出るの。

 

いや〜、叱る場面てんこ盛りだよ。

ほどよく声をかけながら、マナーよくさせるわけだけど。

子どもって、何度言ったってわからないの。

 

う〜む、試しに僕も「叱らない子育て」をやってみた。

うん!

他人から見たら、放任に見えるね。

「あの親、何にも注意しないね」って見えるね。

すごく忍耐を強いられた。

 

うん!

「こうでなければならない」は苦しい選択なんだ。

 

 

子育てを全部背負うと苦しい

日本じゃ他人に迷惑をかけるなって教わる。

「あれはするな」

「これはするな」

そんなものが山ほどある。

 

一歩立ち止まる。

他人に迷惑をかけてはいけないって、世界の常識だろうか?

実は、インドじゃ「他人に迷惑をかけるのは仕方がないから、他人のかける迷惑には寛大でいろ」と教わるらしい。

ひすいこたろうさんの本に書いてあったの。

「なるほどなぁ」とただただ感心。

そっちの方が好きだな。

 

日本じゃやっぱりね、叱らなきゃって場面は多いよ。

みんなで子育てするって文化も失われてきた。

近所のおじさんおばさんが叱ってくれた時代は終わったもん。

お母さんが一人で奮闘しなきゃいけないこと、多いと思う。

 

だからね、

「絶対に叱らない!」なんてやってたら苦しくなる。

気がつけば、全部見て見ぬふりをして、放任!になってしまう。

それはよくないよね、って思います。

 

 

「こうでなければならない」は苦しい。

「叱るな」

とか

「褒めろ」

とか。

 

いや…

 

「褒めるな」なんてのもある。

 

ややこしいなって思います。

何かひとつ決めるなんてできないじゃない?

 

いいんだよ、自然で。

もっと気楽にやっていこう。

苦しんでるお母さん、いっぱいいる。

 

褒めたいときは褒めればいい。

叱りたいときは叱ればいい。

すべては自然がいいんです。

 

がんばるのって続かないよ。

「こうでなければならない」と決めて、必死にがんばっても続かない。

がんばるのって自分らしくないもの。

自分らしくないから続かないんだよ。

苦しいんだよ。

 

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

子どもとどんな接し方をしたら、「自分らしい」と言えるだろう?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。