「なんで?」をやめたら、子どもは変わる

アドラー心理学 子供との関わり方

言葉がけ一つで変わる

「なんでできないの?」

「なんでわからないの?」

 

「なんで?」

 

「なんで?」

 

「なんで?」

 

ついつい言ってしまう「なんで?」という言葉。

 

 

教室でついつい。

我が家でもついつい。

 

 

僕は「なんで?」を繰り返してしまうことがありました。

 

「なんでできないの?」という言葉は、

「(他の子はできるのに)(普通の子はできるのに)なんで(あなたは)できないの?」

という意味で伝わります。

 

ある先生が教えてくれました。

「なんで?」を3回繰り返せば、子どもの自尊心は崩壊する、と。

 

 

「なんで?」を「どうしたらいい?」に変換する。

あるときから、僕はほとんど叱ることがなくなりました。

お説教ゼロ。

諭すことすら手放しました。

 

そういうことに満足するのは、教師の自己満足だと思うのです。

 

 

大切なことは、子ども自身が気づくこと。

だから、ただただ「質問」を繰り返すだけの生徒指導になりました。

 

 

「何があったの?」

「そのときどう思ったの?」

「相手はどう感じたと思う?」

 

 

そんな「質問」で、問題点を整理したり子どもの気持ちを洗い出したりしていく。

問題点を指摘するのではなく、あくまでも整理し洗い出す。

 

 

気づくのは、子ども自身なのです。

そして、最後にこう尋ねるのです。

 

 

「どうしたらうまくいくと思う?」

 

そして、具体的なアクションプランを一緒になって考えます。

そうやって、子ども自身の考えを掘り起こしてあげるのが、大人の寄り添い方だと思うのです。

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

 子どものつまずきを整理し洗い出し、子ども自身の気づきを大切にする。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。