カウンセラーなんだから、つながっておくれよ…

スクールカウンセラーの仕事

いろんな悩みを抱える子供たち。

いろんな悩みを抱えるお父さんお母さんたち。

 

そんなとき、スクールカウンセラーにおつなぎすることがあります。

ところが、なかなかリピーターにはなってくださいません。

1回こっきり

 

「次の予約、どうされますか?」

と尋ねると、

「もういいです」

そんな返事が返ってくるのですね。

 

1回目は顔見せで、人間関係をまずつくって。

2回目からは本格的に…。

そう思うわけですが、2回目につながらない。

そんなことがよくありました。

 

 

公的な機関にも私的な機関にも、たくさんの相談窓口がありますね。

そういったところに相談に行ったお母さんから、話を聞くんですね。

なぜだか、多くのお母さんが傷つけられて帰ってくる

 

 

「もっとお母さんがしっかりしなきゃ」

なんて言われて。

 

 

カウンセラーは専門家。

人間の専門家でしょう?

子供たちや親たちと、人間関係をつくるのはお茶の子さいさいだと思うんだけど。

 

 

 

けっこう苦労してカウンセラーまでつなぐんだ。

なんとかうまくいってほしいよね。

それなのに、なかなかうまくいかない。

 

 

「なんでだろう?」ってずっと考えてた。

そしたらね、あるビジネスのコンサルタントの方が教えてくださったの。

 

「コンサルタントって、いっぱい答えをもってるのね。

だから、ついついアドバイスを伝えてしまうんだよね」

 

なるほどな、って思いました。

相談機関ってもしかしたら、教えてばかりのコンサルタントになってるのかもしれません。

 

まずは、聞くこと。

「相手がどうしたいのか」

そこに寄り添うような聴き方が必要なんだと思う。

 

「傾聴」とか「カウンセリングマインド」とか、それも大事なんだけどね。

そのもっと先にある寄り添い方が必要だと思う。

 

抱えている悩みを解決できるのは、結局その人自身でしかないの。

内側にある答えを引き出して、その背中を押してあげる。

結局そこに行き着くわけです。

 

 

子どもとつながる問いかけの魔法

教えないで、ただ寄り添ってみる。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。