即効性のある薬はないのだよ♪

子供との関係が悪い

人はすぐに即効性を求める。

今が苦しい人こそ、即効性を求めてしまう。

ところが、物事はそんなに簡単じゃない。

 

 

「子供が言うことを聞かない」

「子供との折り合いが悪い」

「子供とどう関わっていいかわからない」

 

 

そんなふうに、今置かれた状況がよくない人ほど、ついつい即効性のある「何か」を求めがち。

だけど、残念ながら、そんなものはこの世にない。

 

 

置かれた状況はね、昨日今日突然そうなったわけじゃないと思うんだ。

たぶん、長い時間をかけて培ってきたもの。

ずっと水面下で燻ってたものがあるとき噴出した。

そういうものだと思うんだ。

 

 

それって、沸騰する直前のお湯と同じ。

沸騰するまでお湯が熱いことに気づかないんだよね。

噴きこぼれてはじめて、火にかけていたことに気づく。

そんな感じね。

 

 

でね、ここからは僕の経験則なんだけど。

置かれた状況を生み出した時間の2倍、それを立て直すのには時間がかかる。

 

 

いい?

時間がかかるってことを知っておいてね。

 

 

だから、即効性なんか求めないで。

即効性を求めれば力づくになる。

力づくになると、関係はもっと悪くなる

 

 

すべては子どもとの関係性を整えることから始まるの。

そして、それは一朝一夕にはできないの。

 

 

人間関係ってさ、やっぱり時間をかけて培うものじゃない?

まして、一度悪化した関係を整えるのって簡単じゃないの。

 

 

だから、焦らないこと

そういうものだと知っておくこと。

 

 

そんな心の持ちようが、ゆとりを与えると思うんだ。

教育なんてものは時間がかかって当たり前

 

 

即効性のある薬はないし、万能な薬だってない。

ゆっくりゆっくり関係性を整えよう。

 

 

子どもとつながる問いかけの魔法

つながりを育むのは、時間のかかるものだよ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。