「いいね」より「なるほど」が使える!

母親と子どもがデジカメを眺めている写真

「しつもん」は、どんな答えも正解!

だから、「いいね」で受け止める。

ジャッジしない。

 

 

そんなことを講座ではお話します。

でもね、子どもに「しつもん」すると、「いいね」って言えないときもあるんです。

 

 

「殺したい」とか、

「死にたい」とか、

「殴りたい」とか。

 

 

まあ、大人に「しつもん」するとね、

「どんな答えも正解」とはいえ、

やっぱ多少は言葉を選びますよね。

 

 

子どもはそのあたり、

ストレートです。

 

 

「あいつのこと、殺したいんすよ!」って言う子どもにですね、

「いいね〜」とは、さすがに言えないわけです。

 

 

周りにいる子どもたちだって、

ドン引きですよね。

 

 

で、学校現場じゃそういうことってよく起こるんです。

 

 

じゃあ、そういうとき、どんな言葉を使ったらいいのでしょうか、ってのが今日のお話です。

 

 

僕はね、「いいね」って思わないものは、

やっぱ「いいね」って言えないわけです。

 

 

 

 

 

ジャッジしない、

だから、他の人の答えに「良い」とも「悪い」とも思わないわけですが。

やっぱ、「良い」とはカケラも思っていないものを「いいね」とは言えないわけです。

 

 

 

そういう嘘って、

 

 

子どもたちは見抜きますから。

「コイツ、本心で言ってないな」って。

 

 

 

形式的にね、

「『いいね』って言って受け止めようね」

ってのは、確かにわかりやすいんです。

 

 

でも、

結局はそこに「心があるかどうか」が大切なわけです。

 

 

 

傾聴と称して、「そうだね」「そうだね」って言うのも僕は嫌いです。

大人は形(how to)が好きだけど、中身のないものは子どもに伝わるんだよね。

 

 

共感しているフリって、わかっちゃうんだよ。

子どもにはわかるの。

 

 

だからね、子どもの前で「繕う」のはアウトだわ。

 

 

それでね、僕はなんて言うかと言いますと…。

 

 

「なるほどなぁ…」

 

 

 

(全然共感できないけど)お前はそう考えるのな…って感じです。

 

 

「あいつのこと、殺したいんすよ!」

 

「あ〜、なるほどなぁ…。それで?」

 

ジャッジはしないよ。

「良い」とも「悪い」とも思わないよ。

お前はそう考えるのね。

O.K!O.K!

俺とは考え方が違うけど。

それもありだな。

そういう考え方もあるのな。

 

 

って思いを込めて、

「なるほどなぁ…」

なんですね。

 

 

「なるほど」から始まる会話って、さらに深める流れになるんだよね。

「それで?」ってつながるわけ。

 

 

そんなわけで、 

子どもの話を聴くときはさ、「なるほど」を使ってみてよ。

 

 

子育てに迷ったときに出会いたい100の言葉

子どもは本音を本能で理解する。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。