自分は存在価値のない人間だと思うかもしれないけれど、それは君がまだ君の存在を認めてくれる人で出会えていないだけなんだ

学校の先生

「あの偉い発明かも、凶悪な犯罪者も、みんな昔子どもだってね♪」と歌い上げたのはthe yellow monkeyの吉井和哉さん。

大好きで、学生時代は何度もコンサートに足を運びました。

 

 

そうそう。

みんな、昔は子どもだったんです。

もっと言うとね、みんな最初はかわいいかわいい赤ちゃんだったんですね。

 

 

生まれたその日に「あなた」という宇宙が始まったんです。

その日、どんな家庭か、男か女か、長男長女か末っ子か、どんな両親で、どんな親族で、、、という、自分では変えることのできない初期設定が決まりました。

それを人は「宿命」と呼びます。

 

 

「親ガチャ」なんて言葉が流行ったけれど、親や家庭環境は選べませんし、性別も人相も体型も声質も選べません。

そういう、神様がテキトーに決めたのか、お空で自分で選んできたのかは知りませんが、とにかくこの世に生まれたその日、あなたの人生はスタートを切りました。

 

 

よく人は「なぜ生まれてきたのだろう?」という疑問を持ちます。

「こんな自分は生きていて意味があるんだろうか?」とか考えちゃったりします。

 

 

生まれた意味なんて死ぬまでわからないんじゃないの?と僕は思っていますが、どうやら多くの人は生きているうちにそれを知りたいようで、「自分探し」を始めます。

 

 

おい、鏡を見てみろよ。

探さなくたって、そこにいるぞ!ってな話でして。

探すより見つめた方がいいです。

 

 

とりあえず今の段階で言えることは、この宇宙に必要とされて生まれてきて、必要とされなくなったら淘汰されるというシンプルな定理でして。

「生きてる」ってことは、もうそれだけで必要とされている存在なんですね。

 

 

意味とか求めない方がいいです。

生まれた意味なんて、死ぬ3秒前ぐらいに気づくんじゃないでしょうか。

あー、僕はまだ死んだことないんでわかりませんけどねww

 

 

さてさて、僕らは一人ひとり、顔立ちも能力も思考もコミュニケーションも全部違います。

もうすでにオンリーワンの存在であって、そんなあなたの存在は、何らかの役割を与えられて生まれてきてるんですね。

 

 

で、この宇宙にあるものはすべて陰と陽からできていまして。

どちらにも転がるのです。

 

 

そんな自分を生かしきれていない状態を陰転と呼びます。

反対に、自分を生かしている状態を陽転と呼ぶわけです。

 

 

陽転して偉い発明家になっちゃう人もいますし、陰転して凶悪な犯罪者になっちゃう人もいるんですね。

最初はみんな、かわいいかわいい赤ちゃんでした。

そこから周囲の人がどう関わるかで、その人は陰にも陽にも転がるわけです。

 

 

だから、「他者と関わる人」とりわけ「他者に影響を与える人」が重要だと思っているんですね。

それで学校の先生やスポーツ指導者、経営者さんのお力になりたいと考えているわけです。

 

 

この世界に生きている人は全員必要な存在です。

いらない子は一人もいないのです。

 

 

ただ、「その存在が生かされていない」というだけなんですね。

「テメー、ぶっ殺すぞ!」って息巻いてる不良少年だって、よき関わりができる先生と出会えれば、卒業式の日に「先生、ありがとう」と言えて、立派な社会人になっていくのです。

 

 

僕はそんな姿をたくさん見てきましたから、とにかく関わる人間の関わり方ひとつで、人の人生なんていくらでも変わるんです。

 

 

「ばかやろー!お前なんか学校に来るな!」って言えば、簡単に陰転させられます。

ドロップアウトさせるなんて難しいことじゃないです。

 

 

SNSの誹謗中傷で、人は自ら命を断ちます。

言葉ひとつで、他者の命を奪える時代なんです。

 

 

だからこそ、僕らは他者とどう関わるかについて、もっともっと繊細になった方がいい。

だって、みんな必要な存在なんだもん。

 

 

僕は今、そんなことを考えています。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。