人間関係に悩んだら、湯船の中でジッとしてみよう

水に浮かぶアヒル

人間関係はお風呂だよ。

 

鼻先がお湯に浸るほど、湯船に浸かってみたのね。

最近、めっきり気温も下がり、お風呂が気持ちいい季節になったよね。

 

 

水面を小さな波が走り、湯船に到達すると、その波はまた自分のところに返ってくる。

チャプンとお湯を揺らすたび、スーッと広がって、スーッと返ってくる。

寄せては返す水面を見ながら、身体を温めていたんだ。

 

 

もう一度、書いておこう。

人間関係はお風呂だ。

自分の行動がスーッと広がり、やがて自分に返ってくる。

 

 

周りの人が「何もしてくれない」「わかってくれない」と嘆いているうちは、何も変わっていかない。

変えられるのは自分だけだ。

 

 

まず自分が変わってみる。

すると、その変化がスーッと周りに伝わる。

ちょっとずつ遅れて、それが自分に返ってくる。

 

 

十分に温まったところで、椅子に腰掛け、ボディソープを手の平に落とす。

身体を洗いながら、鏡の中の自分を覗いてみる。

鏡の中の僕は笑っていなかったの。

そりゃそうさ。

笑いながら身体を洗うなんて気持ち悪いもんね。

 

 

それで、僕がニッコリ微笑むと、鏡の中の僕もニッコリ微笑み返してくれた。

ムスッとしてみると、ムスッとした顔になる。

 

 

「何を当たり前のことを言ってんだ?」と思うかもしれないけれど、その当たり前のことを僕らは忘れがちだと思うのね。

 

 

相手に微笑んでほしいなら、まずは自分が微笑めばいい。

あなたがムスっとしているうちは、周りだってムスっとしたくなるものさ。

 

 

身体を流した後、もう一度湯船に浸かって僕は考えた。

身体を揺らすたび、水面がバシャバシャ跳ねた。

動きを止めてジッとしていると、やがて水面は静けさを取り戻した。

 

 

ポコっと泡が出て、その泡がまた水面を揺らした。

 

 

結局、自分を取り巻く世界を作っているのは自分だよ。

自分の行動が自分に返ってくるし、何もしなければ何も返ってこないわけで。

 

 

それにしても思うのは、湯船の中でしたオナラはあまり臭いがしないってことね。

 

 

やがて、お湯は冷めて、朝には水になる。

あたたかい人間関係を育むのも、冷たい人間関係を育むのも自分次第なんだよな。

あなたの行動次第なのさ。

 

 

僕はそっと追い焚きボタンを押した。

「追い焚きを開始します」と機械的な女性の声が返事する。

 

 

結局、行動することでしか何も変わらないからね。

さあ、人間関係の追い焚きボタンを押そう。

それを押せるのは、あなただけなのだから。

 

 

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。