なぜ私は生まれてきたのか、という問いに対する1考察


私たちはみんな、この宇宙に必要とされて生まれてきて、この宇宙での役割を終えたとき、自然に淘汰されます。
あの凶悪な犯罪者も、その生き方から僕らはさまざまなことを学ぶことになるのです。


この宇宙には良いも悪いもなく、すべては陰と陽でできています。


僕らはどうも、物事を良い悪いの二元論で語ることに慣れています。


「良い」と「悪い」のジャッジの基準は、その時代その場所で変わります。


戦国時代には敵を殺傷することは良いことだったわけですが、今は敵対したからと言って殺し合うわけにはいきません。


コロナ前には夏にマスクを着ける人間は「おかしな人」でしたが、今はマスクを外している人がおかしな人に見られたりします。


つまり、良い悪いは、人によっても変わります。


そういう各自の主観に基づいたもので良い悪いを判断することに、私たちは慣れてしまったんですね。


でも、忘れてはいけないのは、この宇宙に存在するものは、すべて陰と陽でできていることです。


陰と陽を「良い」と「悪い」に置き換えてしまうと、物事の本質が見えなくなります。


僕は陰と陽を「光」と「影」と表現しています。


マスクを着けることは良いか悪いかという議論はあまりにも意味のないことだと思っています。


マスクを着けることには、光もあれば影もある。
光にスポットを当てている人は、それを「良い」と表現し、影にスポットを当てている人は、それを「悪い」と表現しているに過ぎない。


僕は着けたい人は着ければいいし、着けたくなければ着けなくていい、と思っているのは、そんな理由からです。


僕のところには、不登校や発達障害の相談も多く寄せられます。


そんなときも伝えることは同じで、学校に行きたければ行けばいいし、学校に行きたくなければ行かなくていい。


学校教育が良いか悪いかを論じ合うことに意味はなく、学校教育には光もあれば影もある、という話なのです。


話し合うことは重要ですが、マスクの議論にしろ、学校教育の議論にしろ、話し合ったところで平行線になることは目に見えています。


理由は簡単です。
良い悪いの二元論で考えるからです。


この宇宙にあるすべての物事は陰と陽でできていて、光もあれば影もある。
そういうことが腹に落ちている同士が対話することで初めて、議論は建設的になるのです。


さて、冒頭の話に戻します。


私たちはこの宇宙に必要とされて生まれてきています。


大事なことなので、もう一度書きます。


忘れないでください。
あなたはこの世界に必要とされて生まれてきました。


では、あなたは道徳的で他の手本となる人格者で、誰もが称賛する、そんな人間であるかというと、そんなことはありません。


時には悪いことをするし、人を憎むこともあるし、嫉妬したり毒づいたりもする人間です。


人間に能力の差こそあれ、その存在に上下はなく、みんな同じ人間です。


そう、私もあなたも陰と陽でできていて、つまりは光もあれば影もある存在なのです。


でも、あなたは必要とされて生まれてきた。


光も影もあるのがあなたで、そんなあなたが、そのままのあなたが、必要とされている存在なのだと知っておいてください。


僕は昨今の芸能人や政治家をひたすら叩こうとする風潮が嫌いです。


週刊紙がわざわざ有名人のLINEを晒し者にしたり、暴露系などと言って有名人のあれやこれやを話したり、それを興味津々に聞いたり。


そういう下衆な大衆文化が嫌いです。


光もあれば影もある。
それが人間です。


それなのに、なぜに人間は他者に清廉潔白さを求めるのか。
そんなにも、自分は美しい人間なのか。


これではこの社会は息苦しくなるばかりです。


私たちはそれほど美しい存在ではない。
それでも今日を精一杯生きている。


僕は朝起きたとき、今日も生かされている自分に感謝します。
この世界はまだ僕のことを必要としてくれている。
それを知っているだけで生きる希望になります。


妻の実家は浄土真宗で、法事のたびにお坊さんが「朝(あした)に 紅顔(こうがん)ありて夕(ゆう)べに白骨(はっこつ)となる 」という話をされます。


もう、毎回同じ話なので、たまには違う話をしたらいいのにな、と思うのですが。


人が亡くなったとき、その姿から「今日も生かされている私に気づかされる」というお話です。


お坊さんの話は毎回同じですが、そのたびに考えさせられる言葉だったりして。


ふと、「今日という日は、昨日亡くなった誰かがどうしても生きたかった1日だ」という言葉を思い出しました。


自ら命を絶てば、いつでも終わらせることができる命だけど、それは自然の法則から言えば、とても不自然なことです。


自らの命を絶つ動植物はいません。


最後の最後、1分1秒まで生きようとし、自分の役目を全うしようとします。


あの日、あの場所であなたは生まれました。
その日があなたという宇宙が始まった日です。


そこから約30000日の旅が始まったわけです。


生まれた日、あなたの宿命は決まりました。
どんな家庭に生まれ、どんな性別で、どんな家族構成で、どんな親で、どんな国や地域で、どんな容姿で、どんな体格で、、。


そういった「自分では変えられないこと」が宿命です。


その命をどこに運ぶか。
これが「運命」です。
私たちは光もあれば影もある。

それで必要とされて生まれてきた。

その命をどう運ぶかは、あなた次第なのです。


 
 
 
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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。