はじまりの年は、あなたがあなたに目覚めるとき


癸(みずのと)生まれの人の本質は雨露。
聡明で周囲に潤いを与える存在です。


2023年は癸卯の年。
癸の人にとって、癸の年は「始まりの年」になります。


来年は甲辰の年ですから、甲(きのえ)生まれの人が「始まりの年」を迎えます。


このように、自分が生まれた日の天干がその年の天干となった年は、その人にとって「始まり」を意味するのです。


では、何が始まるのでしょうか。


「始まりの年」と聞くと、人は何か新しいことを始めようとします。
種蒔きの時期と勘違いして教えている人もいるので注意が必要です。


始まりの年は「新芽」が顔を出すときです。
種蒔きはとっくの昔に終わっています。


あなたが意図したかどうかは別にして、どこかで蒔いた種が少しだけ芽を出す、そんなときです。


そんな話をすると、「私は何ひとつ芽が出ません」なんておっしゃる人がいます。


どうやら「新芽」を「大輪の花」と勘違いしていらっしゃる。


芽はよく目を凝らして見なければ見えないほど、小さな小さな芽なのです。


これからあなたは何を成長させていけばいいのか。
その答えはすでにあなたの周りに転がっているはずなのです。


そんな小さな小さな新芽を、まずは見つけてみてください。


東洋思想では生まれたばかりの純粋無垢な赤子の状態が最も良い状態とされています。


生きているうちに、いろんなものに影響されて、僕らは自分の本質からズレていきます。


「ああすべき」「こうすべき」に汚染されて「自分らしさ」が失われていきます。


漢方にしろ、気功にしろ、それから生年月日をもとに命式を読み解くことにしろ、東洋思想をもとに作られたものは、基本的には元の状態が最高だから、そこに戻りましょうね、という手法だとお考えください。


それで話を戻します。


「始まりの年」は、自分の年です。
癸の人は今年、癸の年が「始まりの年」です。


「自分」というものが強く出る年なんですね。
ですから、あなたが今、あなたらしく生きられているなら、なんてことはない、清々しい毎日です。


あなたらしく生きたいあなたが、なんのストレスもなくあなたらしく生きられている。
なんと素敵なことでしょうか。


ところが、人生というのはそれほど自分に都合よくはできておりません。


自分らしく生きるほど、他者と利害がぶつかったりもする。
なぜなら、僕らは1人で生きているわけではないからです。


自分らしく生きられていない人は、どうしても衝突します。
ただし、喧嘩をするわけではありません。


自分らしく生きるために行動を起こすのです。
日頃は大人しい方でも、この年になると動き出したくなるのだそう。


新しいことを始める。
新しい環境に身を置く。


自分らしく生きるための小さな一歩を踏み出していく。
そんなときです。


人生は大きな流れの中にあります。
ですから、何もこの「新しいことを始めたい欲求」は今に始まったことじゃないんです。


その前にあなたには十分に自分のこれまでを振り返る時間がありました。


人生の棚卸し、取捨選択。
感じた違和感、湧き立つ興味関心。


そういったものを土壌にして、「始まりの年」は動き始めるタイミングなのです。


ですから、新芽は「これまで」の中にあります。
「これまで」の中から生まれた新芽に気づき、それを大切に大切に育てていく。


すべてはあなたがあなたらしく生きるために。


あなたはこの宇宙に必要とされて生まれてきました。
当然ですが、あなたがあなたらしく生きることを期待しているのです。


だって、あなたがあなたらしく生きてくれないなら、あなたじゃなくたっていいんですもの。


 
 
 
▽▽▽運気を学ぶ無料のFacebookグループを作りました▽▽▽
 
 
 
お気軽にご参加くださいね。
 
 
 
 
 
くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。