人間を理解するためには「人は感情で行動する」を押さえておこう。
多くの人は自分のことを論理的な生き物だと考えています。
ですから、よく考えて行動しますし、子どもには「よく考えて行動しなさい」と教え諭します。
でも、本当に人間は論理的な生き物なのでしょうか。
興味深い実験があります。
1箱1000円もする高級チョコレートを用意します。
1箱100円のコンビニで売っている板チョコも用意します。
1000円のチョコレートと100円のチョコレート、2つを並べて販売するのです。
ただし、2つとも50%offで販売します。
半額ですね。
さあ、どちらがたくさん売れるでしょうか?
1000円のチョコレートは500円。
100円のチョコレートは50円。
ただし、購入するルールとして、どちらか一方しか購入することができません。
するとどうでしょう?
1000円のチョコレートを半額の500円で販売した方が飛ぶように売れたのです。
それもそのはず。
1000円のチョコレートは500円も安くなっていますが、100円のチョコレートは50円しか安くなっていないからです。
面白いのはここからです。
今度は500円のチョコレートと50円のチョコレート、両方さらに50円値引きしたのです。
1000円のチョコレートは450円。
100円のチョコレートは無料です。
すると、今度は100円のチョコレート、つまり無料のチョコレートににお客さんが殺到したのです。
無料はすごい!
でも、よくよく考えてみてください。
500円のチョコレートと50円のチョコレート、差額は450円です。
450円のチョコレートと無料のチョコレートも差額は450円です。
実は、金額の差は変わらないのに、有料のときは500円のチョコレートが売れ、無料になると無料のチョコレートが売れたのです。
人間は自分のことを論理的な生き物だと考えています。
もしも本当に論理的であるならば、「差額は変わらない」と考え、同じように1000円のチョコレートを選んだはずです。
でも、人間はとてもエモーショナルな生き物です。
物事を論理で理解しますが、感情で行動します。
生きていると、いろんなすれ違いを起こします。
人と人はよく衝突します。
「なんでそんなこと言うの?」
「なんでそんなことするの?」
そんな気持ちになるのは、人の行動や言葉が論理や理屈ではないからです。
感情に任せてやっちゃったり言ってしまったりするんですね。
あとになって、「なんであんなことを言っちゃったんだろう?」「なんであんなことしちゃったんだろう?」と後悔することもしばしば。
人間を理解するために、この「感情」というものにフォーカスする必要があるのです。
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