志望動機や自己PRって何を書いたらいいですか?

インタビュー

志望動機は「いかに自分がその会社や学校に入りたいか」と語りがちですし、自己PRは「いかに自分が優れているか」を語りがちです。

 

 

これを恋愛で考えてみましょう。

「相手に選ばれる」という点では同じですね。

 

 

あなたに大量の異性が交際を申し込んできたとします。

さあ、どの人を選びましょうか?

 

 

みんな「自分がいかにあなたのことを好きか」を一生懸命語るのです。

でも、あなたは彼らに興味がありません。

 

 

興味のない異性が、一生懸命アピールしてくる。

興味が湧かないですよね。

 

 

その中に一人、いかにあなたが素晴らしい女性であるかを話す人が現れるんです。

こんなところが素敵だった、こんな言葉に感動した、そんな話です。

きっとあなたは耳を傾けると思うんですね。

 

 

それで、「だから僕はあなたとお付き合いしたいんです」と言われたら、あなたの心は動くと思うんです。

 

 

これ、志望動機を書くときにも重要なんです。

なぜかというと、人間は自分のことにしか興味がないからです。

 

 

だから、いかに自分がその会社や学校に入りたいかを語っちゃうんです。

自分のことがわかってほしいからです。

自分にしか興味がないってことはそういうことです。

 

 

でも、それを聞いている相手もまた、自分にしか興味がありません。

だから、「いかに自分がその会社や学校に入りたいか」を語ったところで、「そんなの知らんわ」なのです。

興味がないんです。

 

 

というわけで、相手の素晴らしさを語りましょう。

それには耳を傾けてくれます。

自分にしか興味がないから、自分の素晴らしさを語られちゃったら、興味をもってしまうんです。

だって人間だもの。

 

 

そして、そんな素晴らしい場所だから、私はそこの一員になりたいわけです。

最後にそれを伝えればいいんです。

はい、簡単です。

 

 

君はこんなに素敵な女性なんだ。

だから、好きなんだ、俺。

 

 

どうです?

ちょっと心が動きません?ww

 

 

ってことで、自己PRも同じです。

自分がいかに優れた人間かを語ったところで、相手は興味がありません。

相手が興味のあることは自分自身のことだからです。

 

 

それに、みんな「自分がいかに優れているか」を語ってきます。

もう、うんざりします。

 

 

自己PRを聞く側は、ひたすら「俺ってスゲー!」を聞かされるんです。

ちょっとしんどいですわ。

 

 

それよりも大事なことは、相手にどんな貢献ができるかを語ることです。

あくまでも、主体は相手なのであります。

 

 

では、また恋愛の話に戻します。

 

 

あなたが美味しいものに目がないとします。

それを知った彼らの一人が「美味しいお店を知っているから招待したい」と自己PRしてきます。

これは心が動きますよね。

 

 

予約ができないミシュランの星付きのレストランに連れていってくれるなんて言われたら、美味しいものが大好きなあなたの心が動くはずです。

 

 

一方、あなたはまったくスポーツに興味がないとします。

そんなとき、彼らの一人が「俺は格闘技をやっているんだ。今度、試合に招待するよ」と自己PRしてきます。

 

 

まったく興味がありませんから、心が動きませんよね。

なんで知らん男が殴り合う姿を見なきゃならんのよ、と。

 

 

何度も言いますが、相手は自分にしか興味がないのです。

 

 

ですから、まず押さえておきたいのは、「相手がどんな人を求めているか」です。

これを調べてください。

 

 

ホームページを見てください。

いくらでも書いてあるはずです。

 

 

つまりですね、志望動機や自己PRってのは予め書いておいて、いろんな学校や会社に使い回すものではなく、相手に合わせて微修正していくものなのです。

 

 

だって、考えてもみてください。

他の人に送ったラブレター、コピペして送ってこられて心が動きますか?ww

そんな男と付き合うわけないですよね。

 

 

はい、というわけで、相手の求めている人材はどんな人なのかを伝えます。

 

 

ホームページ見ました、説明会行きました。

そこで、こんな人材を求めていることを知りました。

それ、私のことだって思ったんです。

 

 

はい、そんな流れですね。

そして、「自分はそういう人間ですよ」という話をするわけです。

経験してきたこと、実績で持ってPRできれば、なお素晴らしいです。

 

 

自己PRってのは、いかに自分が優れているかをPRする場所ではありません。

相手が求めている人材に、いかに自分が合致しているかをPRする場所なのです。

 

 

簡単にいうと、僕がホームページに「好みのタイプ」を書いていたとします。

それを見た女性が「私がピッタリ好みに当てはまりますよ」とメールしてきます。

ええ、私は興味を持ちますよ、そりゃ。

だって、人間だものww

 

 

というわけで、志望動機や自己PRを書くときは、相手のことを考えることです。

意中の異性の心を掴むためには、何を伝えたらよいでしょうか?

 

 

逆に言えば、あなたはどんな言葉をかけられたら心が動くでしょうか?

 

 

 

では、志望動機や自己PRを書くのに悩んでいる方に、『魔法の質問』をお届けします。

答えを書き出してみてください。

 

 

❶ あなたが入りたい会社(学校)の素敵なところはどこですか?

❷ どんな言葉で「好き」を伝えられたらうれしいですか?

❸会社(学校)はどんな人材を求めていますか?

❹どんな経験をしてきましたか?

❺求める人材と自分自身との共通点は何ですか?

❻あなたのことを理解してくれている人は誰ですか?

❼どんな未来を創りたいですか?

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。