ワクワクするしつもんをしよう!

ワクワクするしつもんとは?

悩みの正体を探る

人の悩みは「なんで?」から始まることが多い。

なんで、この会社は…

なんで、この人は…

 

 

そうそう。

「なんで?」を考えると心が暗くなる。

「なんで?」は言い訳を生み出す悪魔の質問。

 

 

「なんで忘れ物したの?」

「なんで遅刻したの?」

 

 

そう問われれば、言い訳しか出てこない。

まさに、答えのない悪魔の質問。

 

 

だから、「なんで?」は「どのように?」に変換するといい。

「どのようにしたら忘れ物しないと思う?」

「どのようにしたら遅刻しないと思う?」

 

 

こうやって変換するだけで、希望が見えてくる。

焦点を過去から未来に変換したわけだ。

 

 

ワクワクするしつもんとは

でも、ホントはもっとワクワクする「しつもん」がある。

それは「最高の自分なら」をイメージさせることだ。

 

 

たとえば、こう。

「遅刻しなかったら、どうなりそう?」

 

 

「うーん…、朝から友だちと楽しく時間が過ごせそう。叱られないし、余裕をもって1日が始められそう」

 

 

「穏やかな朝が迎えられるんだね」

 

 

「はい」

 

 

「じゃあ、そんな穏やかな朝を迎えるためにできることは何だろう?」

 

 

こうやって「しつもん」する側が引き出してあげるだけで、問題の本質が変わってくる。

「遅刻をしない」ではワクワクしない。

「穏やかな朝を」ならワクワクする。

 

 

この「ワクワクする」ってのがポイントだ。

僕の「ことはカード」のセッションが、カードセッションそのものよりもテーマの決定に時間をかけるのはそのためだ。

「しつもん」をすることで、テーマをワクワクに変換していくのだ。

 

 

未来の、その先へ

ポイントは、未来を見せること。

過去から未来へ、そしてその先へ。

 

 

人はワクワクしたとき、最も素敵な「答え」にたどり着ける。

大切なのは、引き出すことだ。

 

 

ライザップのCMを思い出してほしい。

「太っている」という現状と「痩せた」という未来を見せているのが、あのCMだ。

でも、本当は違う。

 

 

あのCMは痩せた先にあるものを見せている。

それは「美しくなった自分」「かっこよくなった自分」である。

「美しい」「かっこいい」の先にある未来は「モテる」である。

 

 

そこまで見せてしまうから、あのCMはすごい。

「しつもん」も同じ。

フォーカスを変えるだけで、「問い」が変わる。

「問い」が変われば「答え」が変わり、「答え」が変われば「未来」が変わる。

 

 

だから、ワクワクするしつもんが大事なのだ。

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

あなたが一番ワクワクするしつもんは何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。