ハッピーを循環できる子に育てる
誕生日ケーキの思い出
長男の誕生日。
彼が楽しみにしていた誕生日ケーキ。
『ハッピーバースデー♪』を歌い、家族みんなで彼の誕生日を祝いました。
ところが事件は起こります。
妻はケーキを切り分けると言いました。
「今日は誕生日だから、あなたの好きなところを選んでいいよ」
ふと、目を離した瞬間でした。
「今日は僕の誕生日♪」
そう思った彼は、なんとケーキの上のフルーツをすべて、自分のケーキの上に載せていたのです。
残ったのは、スポンジの上の生クリームが塗りたくられただけのケーキ。
それも、ぐちゃぐちゃに。
幼い弟と妹は、何もフルーツの載っていないケーキを見て、涙を浮かべていました。
「ありがとう」からしか「ありがとう」は生まれない
今日はあなたの誕生日。
みんなが「おめでとう」って言ってくれる。
うれしいね。
幸せだね。
だけど、今日、あなたはその幸せを独り占めしようとしたの。
幸せを独り占めしようとするとね、ほら、見てごらん。
悲しい想いをする人が生まれるんだよ。
だから、幸せはみんなに配っていくといいの。
あなたのこと、みんなはこう思ってるよ。
「生まれてきてくれてありがとう」って。
だから、あなたも「祝ってくれてありがとう」って思えるといいね。
「ありがとう」って気持ちを届けるの。
そうやって「ありがとう」を配ったら、あなたにも「ありがとう」が返ってくるんだよ。
今日は誕生日。
素敵な学びのプレゼントをもらったね。
ハッピーを循環できる人になろう
長男くんは、涙を流していました。
「ハッピー」は循環していくものです。
「ありがとう」の気持ちをどんどん届けていきたい。
教室に。
そして、職員室に。
それから、ご家庭に。
「自分のことが一番!」
そんな考え方の人が増えてきました。
人はだれもが、自分が一番かわいいもの。
だけどそれは、「自分さえ良ければいい」とは違います。
あなたが幸せで、私も幸せ。
そんな人でありたいし、そんな子どもを育てたいと思います。
ハッピーな先生にるためのステップ
ハッピーを循環できる子どもに育てる