ハッピーを循環できる子に育てる

子育て

誕生日ケーキの思い出

長男の誕生日。

彼が楽しみにしていた誕生日ケーキ。

『ハッピーバースデー♪』を歌い、家族みんなで彼の誕生日を祝いました。

 

ところが事件は起こります。

 

妻はケーキを切り分けると言いました。

「今日は誕生日だから、あなたの好きなところを選んでいいよ」

 

ふと、目を離した瞬間でした。

「今日は僕の誕生日♪」

そう思った彼は、なんとケーキの上のフルーツをすべて、自分のケーキの上に載せていたのです。

 

残ったのは、スポンジの上の生クリームが塗りたくられただけのケーキ。

それも、ぐちゃぐちゃに。

 

幼い弟と妹は、何もフルーツの載っていないケーキを見て、涙を浮かべていました。

 

「ありがとう」からしか「ありがとう」は生まれない

今日はあなたの誕生日。

みんなが「おめでとう」って言ってくれる。

 

うれしいね。

幸せだね。

 

だけど、今日、あなたはその幸せを独り占めしようとしたの。

幸せを独り占めしようとするとね、ほら、見てごらん。

 

悲しい想いをする人が生まれるんだよ。

 

だから、幸せはみんなに配っていくといいの。

 

あなたのこと、みんなはこう思ってるよ。

「生まれてきてくれてありがとう」って。

 

だから、あなたも「祝ってくれてありがとう」って思えるといいね。

「ありがとう」って気持ちを届けるの。

 

そうやって「ありがとう」を配ったら、あなたにも「ありがとう」が返ってくるんだよ。

 

今日は誕生日。

素敵な学びのプレゼントをもらったね。

 

ハッピーを循環できる人になろう

長男くんは、涙を流していました。

 

「ハッピー」は循環していくものです。

「ありがとう」の気持ちをどんどん届けていきたい。

 

教室に。

そして、職員室に。

それから、ご家庭に。

 

「自分のことが一番!」

そんな考え方の人が増えてきました。

 

人はだれもが、自分が一番かわいいもの。

 

だけどそれは、「自分さえ良ければいい」とは違います。

 

あなたが幸せで、私も幸せ。

そんな人でありたいし、そんな子どもを育てたいと思います。

 

ハッピーな先生にるためのステップ

 ハッピーを循環できる子どもに育てる

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。