成長しない子どもにイライラしたときのステップ

子どもへのまなざし

イライラしたときはね、まず深呼吸なんです。

これだけ指導をしているのに!

全然変わってないじゃないか!!

 

そんなふうに感じて、イライラすることはありませんか?

ガッカリすることはありませんか?

 

ヤル気がないんです!能力がないんです!と考えてしまう前に、ちょっとだけ立ち止まってみてください。

 

人間というものは不思議なもので、他人のこととなると、とてもイライラしてしまいます。

どうして、人間は他人には厳しいのでしょうか。

自分の思い通りにいかないとイライラしてしまうのですね。

 

そんなときは、まず深呼吸。

でね、ちょっとだけ考えてみてください。

 

自分のことですら変えるのは難しい

たとえば、タバコ。

健康に悪いですよね。

どんどん値上がりしていますよね。

周りの人は異口同音に言います。

「タバコ、やめた方がいいよ!」

ところが!

さあ、禁煙だ!と思っても途中で挫折してしまう人の、実に多いこと。

 

よしっ!

ダイエットだ!

さぁ、やるぞ!

明日から!

いや、明後日から!!

という人の、実に多いこと。

 

よしっ!

筋トレだ!

…と言ってはみたものの三日坊主。

 

さぁ、英会話だ!

…と言ってはみたものの三日坊主。

 

そう、人間って自分のことですら変えるのは大変なんです。

 

ぼくだってそう。

できないことは山ほどあって、変えなきゃいけないことも山ほどあるけれど、全然変わりません。

「脱いだら洗濯カゴに入れるの!」と妻に叱られても、全然できません。

 

だって、人間だもの♪

 

ちゃんと育ってんだから、待ってあげて

自分のことですら、変わるためにはとてつもないエネルギーが必要です。

まして、他人を変えるなどということは、簡単なことではありません。

 

それなのに、人間は簡単に相手を変えることができると思いがちです。

まして、子どもともなれば、教師の腕の見せどころと、変えようとしてしまいがちです。

それは、やがて力づくの指導を生み出します。

 

ですが、自分のことですら変えられない人間が、他人を変えられると思うなど傲慢なことです。

変わらない子どもにイライラすることは、その表れだと思います。

 

子どもは自分で育つものです。

子どもが変わるときは、子ども自身が変わろうとした瞬間だけです。

 

一見、昨日と変わらない草花も、よ〜く見ればちゃんと成長しています。

昨日と今日では変わっていないように見えますが、ちゃんと花を咲かせ実をつけます。

 

焦らないで、見守ること。

何度でも何度でも、失敗させてあげればいいんです。

それでも、それでも、見守ること。

信じて信じて見守ることが志事です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもが変わろうとするまで信じて待ち続ける寛容さが大事!

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。