休み時間の落ちこぼれをつくらない

休み時間の落ちこぼれ

自分のことが一番わからない

理解できているようで理解できていないもの。

それは自分自身です。

わかっているようで、自分のことを理解することが一番難しい。

 

「なんで、こんなことで腹が立つのだろう」

「なんで、あの人のことがこんなに好きなんだろう」

 

大人だってそう。

自分のことを100%理解することは難しいと思います。

 

さて、思春期を迎えたころから、僕らは少しずつ自分自身のことを理解し始めます。

 

小さいころは、胸を張って「プロ野球選手!」と言えた夢。けれど、中学生になって周囲にもっと上手な同級生を見つけると、ちょっと無理かなって気づいてしまう。

周りの人間と比較することで少しずつ気づかされる現実。それが悲しいかな、大人への階段なのかもしれません。

 

自分のことを知る方法は『◯』を見ること

自分のことを知る方法はたった一つしかありません。

それは『鏡』を見ることです。

鏡を見れば、外見がわかりますよね。鏡がなければ、僕らは自分の容姿を知ることはできません。当たり前のことだけど、これ、すごく重要なんです。

思春期になると途端に鏡が気になりだすのはそういうこと。自分のことを知ろうとするんです。

 

じゃあ、中身を知るにはどうしたらいいか。やっぱり『鏡』を見るんです。だけど、内面を映す鏡は洗面所にはありません。

 

内面を映す鏡。それが友だちです。

小学生のときはだれとでも仲良くなれました。「友だち100人できるかな♪」でよかったんです。

 

けれど、思春期を迎えると人間関係って大きく変わります。友だち100人つくってる場合じゃないんです。分かり合える親友、中学生っぽく書くと『心友(しんゆう)』が必要なんですね。

大人になると、同じような趣味、嗜好、価値観の人間同士でつるむようになります。

たとえば、同じスポーツを親しむ部活動の仲間であったり、同じアニメが好きだったり、同じアイドルが好きだったり。そうやって、同じものに価値を感じる者同士が引き寄せあうんですね。

 

そうじゃないと、息苦しくなってくるんです。

 

大人でもそう。価値観の違う人間同士が一緒に過ごすのは、なかなか困難です。

 

で、そんな気の合う友だちを『鏡』にして、自分を映し出すんですね。一緒に過ごしながら、その友だちの姿から、自分自身の内面を知っていくのですね。

 

だから、授業の落ちこぼれはいいけれど、休み時間の落ちこぼれはいけない、と言われるのです。

 

休み時間こそ子どもたちを知るチャンスです

発達に課題をもった子どもたちの中には、上手に友だちとの距離感をつかめない子がいます。また、仲間に入れてと言えず、一人でボール遊びをしている子。教室で一人ぽつんと本を読んでいる子。

 

小学生のときにはそれなりにうまくいっていた級友との関係が、中学生になるとうまくいかなくなる、そんなことも起きやすいのです。

 

なぜならば、中学生になると同じ趣味、嗜好、価値観の人間同士でつながっていこうとするからです。それが成長の証です。

 

「最近、あの子は孤立しているんじゃないか」と感じたら、いろんな角度から見つめてみてください。とにかく見つめることが大切です。先入観をもつことなくフラットな気持ちで子どもたちを見つめる。

 

 

孤立する理由は一つではありません。いろんな角度、いろんな視点、これが大事なんですね。

 

ですから、休み時間に職員室でのんびりしていたら、子どもたちのことを理解するチャンスを失うことになってしまいます。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 休み時間の子どもたちの姿から、たくさんの情報を得る

 

 

くればやし ひろあき

1978年生まれ 名古屋市出身
名古屋市立の中学校と上海日本人学校にて、合計16年間生徒指導に携わってきた人間関係づくりの専門家。
独立後、社会起業家としてクラウドファンディングを行い、愛知県内8会場で映画上映会を主催。『子育て万博 』をプロデュースしてテーマソングCD『ありがとう』や『子どもとつながるしつもんカレンダー』を製作・販売。
全国でセミナーを開催し、年間100家族以上を家族診断。企業コンサルティング及び企業研修を行う。2020年コロナ禍の中、業績を伸ばし続けたことを機に、株式会社ミナクル組織研究所をスタート アップした。