力づくの指導を手放す、たった一つのマインドセット
叱ってホントに伸びるなら、叱ればいい
僕は怒鳴ってばかりいる先生でした。
怖い顔して、高圧的で、大きな声で怒鳴って。
そんな先生でした。
なんでも思う通りに行くと思い上がっていたんです。
どんな子でも、そうやって厳しくやっていれば、
言うことを聞くだろうと勘違いしていたのです。
僕には、謝りたい子どもたちがたくさんいます。
それで今、僕はほとんど叱りません。
叱っても伸びないという事実に気がついてしまったからです。
子どもたちは、ちゃんと成長するんです。
僕らがやることは土を耕し、水をやるだけ。
子どもたちは自分で芽を出し花を咲かせるんです。
余分な手を加えるから、美しく咲かないの。
そこにいるだけで素晴らしい。
存在そのものに感謝する。
失敗も認めてあげる。
そうやって全部受け止める。
ただ、それだけのことでした。
「普通の先生」には普通の先生のやり方があるのです
「オレがアイツを変えてやろう!」
そんなのは傲慢です。
もしかしたら、「素晴らしい」先生というのは、
そういうことができるのかもしれませんね。
しかし、僕は「普通の先生」です。
「普通の先生」には「普通の先生」なりの
「ハッピーな教室」のつくり方があると思っています。
子どもたちを「変えること」はできないけれど、
「変わろうとする力」を応援することはできる。
「花の種」の中には、上手に咲けない種もあります。
けれど、咲きたくない種はありません。
みんな、花を咲かせたい。
子どもたちだって同じ。
みんな、花を咲かせたい。
「ハッピーな先生」は、
そんな子どもたちの土を耕し水をやり、
お日様にあててあげることしかできないのです。
でもね、それが一番大事なの。
「ハッピーな先生」になるためのステップ
『力づくの指導』では子どもの花は咲かないことを知っておく