「怒り」を手放して指導する方法

叱り方 怒り

腹が立ったら、深呼吸!

また提出物を忘れてきた。

全然宿題をやってこない。

 

そりゃ、人間だから腹が立ちます。

怒りたくなります。

 

で、そういうとき「怒り」にまかせて叱ってしまう。

なぜ「叱った」のに「怒られた」となるのか

 

それって、先生の自己満足だと思うのです。

「腹が立ったから怒った」なんて、教育じゃないですよね。

 

と、頭ではわかっていても、やっぱり怒鳴りたくなります。

だから、まずは深呼吸!!

 

さあ、指導に入りましょう。

 

子どもの脳内会議のファシリテーターになる

まず、こちらの考えを一方的にぶつけないことです。

 

「私はこう思う」

「こういうときは、こうすべき」

 

みたいなお説教は、「怒り」を伝える有効な手段です。

「言いたいこと」は伝わりませんが、「怒り」はちゃんと伝わります。

 

 

では、何をするのか。

 

 

子どもに寄り添うのです。

 

 

僕はいつも問いかけます。

「何があったの?」

「それでどう思ったの?」

「これからどうしたいの?」

って一緒に考えるんです。

 

自分で答えにたどり着けるように、頭の中を整理してあげるんですね。

子どもの脳みその中で、善と悪に議論させるんです。

 

もうね、戦って戦って、議論に議論を重ねさせるの。

 

先生は、その会議のファシリテーターになればいい。

子どもに精一杯、「これから」のことを考えさせるんです。

 

そして、子どもが紡ぎだした結論を応援するのが「ハッピーな先生」です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子ども自身に考えさせる指導で、「怒り」を伝えないようにする。

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。