ありのままに子どもを見つめる


ありのままの子どもたちを見つめる


子どもたちを「ありのまま」に見ることは、実は大変難しいことのようです。

 

見ているようで、ほとんど見えていない。
すべての認識は、感情というフィルターを通して認識しています。

だから、今見えている子どもの姿は、感情の置き方に寄っては、見える姿が違ってくるかもしれません。

 

前の先生から引き継いだのは事実ですか?
それとも感情ですか?

 

私たちの引き継ぎは評価を交えます。
すると、客観的な事実ではなく、感情を引き継いでしまうことが多分にあります。

先入観や感情で、子どもの見え方は大きく変わります

 

例えば、
「この子、好きではないな」という嫌悪の感情が心にあれば、その子の言動すべてに悪意を感じてしまうのです。

私たちの心は常に感情に流されています。

 

そして、僕らは神様ではありませんから、感情をコントロールすることはなかなかできません。

 

そんなときは、自分の感情に気がつくことです。

 

好き嫌いというのは、とてもわかりやすいものです。
接しているときの、快や不快といった感情も気がつきやすいでしょう。

怒り、落胆、そういった感情も自分のフィルターを知る材料になるでしょう。

 

生徒指導上の問題が起きて怒り心頭!なんてことありますよね。
そんな怒りの感情というフィルターで見れば、起きている出来事をニュートラルな視点で見つめることはできなくなります。

 

こじれてしまった事件、初動で失敗している事件のほとんどは、感情のフィルターで事実を見つめてしまっていることがほとんどです。

 

うまくいかなかった生徒指導上の案件を思い浮かべると、事件が起きた直後、自分や同僚が感情に流されていることばかりでした。

自分の感情に気がつくことで、そのフィルターは取り除くことができます。

 

感情のフィルターを手放し、子どものありのままの姿を見つめたとき、真実の姿が見えてきます。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 感情ではなく事実を通して、ありのままの子どもの姿を見つめる

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。