悩んでいる子にアドバイスはいらない
「先生は助言するもの」という常識を捨てる
悩める子どもたちには、
ついついアドバイスをしてしまいがちです。
「もっとこうしたら?」
「ここが足りないよ」
「ここを直すといいよ」
「もっとがんばりなよ」
「こんなやり方もあるよ」
どうしても、教えてしまう。
「先生」という職業の性(さが)かもしれませんね。
最近、とくに大切にしていることがあります。
それは、
「相手の感情を探ること」
目の前に悩んでいる人がいたとします。
抱えているのは、
不安でしょうか。
悲しみでしょうか。
寂しさでしょうか。
怒りでしょうか。
相手の抱えている感情がわかれば、相手が必要としていることもわかります。
感じ取った感情で、すべきことが見えてくる
たとえば、不安を感じている子。
そんな子に
「がんばれ!がんばれ!」
「大丈夫!大丈夫!」
って声をかけても、響かなかったりします。
ネガティブな感情に、ポジティブな言葉をぶつけると、さらに深〜いネガティブに入り込んでしまう…。
不安を感じている子なら、不安を取り除いてあげればいい。
「どんなことが心配?」
「そのために、先生が助けてあげられることはある?」
感情を探り、
相手が必要としていることに気づき、
自分にできることは何かを考える。
アドバイスを伝えるよりも、「感情に寄り添うこと」の方が大事。
「悲しい」なら、なぐさめてもらいたいかもしれません。
「寂しい」なら、寄り添ってもらいたいかもしれません。
「怒り」なら、鎮めてもらいたいのかもしれません。
ハッピーな先生になるためのステップ
悩んでいる子どもの抱えている感情を見つめる