悩んでいる子にアドバイスはいらない

感情を探る

「先生は助言するもの」という常識を捨てる


悩める子どもたちには、
ついついアドバイスをしてしまいがちです。

 

「もっとこうしたら?」
「ここが足りないよ」
「ここを直すといいよ」
「もっとがんばりなよ」
「こんなやり方もあるよ」

 

 

どうしても、教えてしまう。
「先生」という職業の性(さが)かもしれませんね。


最近、とくに大切にしていることがあります。

 

それは、
「相手の感情を探ること」

 

目の前に悩んでいる人がいたとします。

抱えているのは、

不安でしょうか。

悲しみでしょうか。

寂しさでしょうか。

怒りでしょうか。

 

相手の抱えている感情がわかれば、相手が必要としていることもわかります

 

 

感じ取った感情で、すべきことが見えてくる

 

たとえば、不安を感じている子。
そんな子に
「がんばれ!がんばれ!」
「大丈夫!大丈夫!」
って声をかけても、響かなかったりします。

 

ネガティブな感情に、ポジティブな言葉をぶつけると、さらに深〜いネガティブに入り込んでしまう…。

 

不安を感じている子なら、不安を取り除いてあげればいい。
「どんなことが心配?」
「そのために、先生が助けてあげられることはある?」

 

感情を探り、
相手が必要としていることに気づき、
自分にできることは何かを考える

 

アドバイスを伝えるよりも、「感情に寄り添うこと」の方が大事。

 

「悲しい」なら、なぐさめてもらいたいかもしれません。
「寂しい」なら、寄り添ってもらいたいかもしれません。
「怒り」なら、鎮めてもらいたいのかもしれません。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 悩んでいる子どもの抱えている感情を見つめる

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。