子どもとの対話は「傾聴」に終始する

受け取って返すコミニュケーション

子どもの言葉にじっくり耳を傾ける

 

子どもたちの抱えている感情を探り、
必要としていることに気づく。

 

これは、教育相談をするうえで、僕自身が大切にしていることです。

 

ですから、子どもたちとの対話は欠かせません。

子どもたちとの「対話」は、「傾聴」に終始します。

 

 

 

「オウム返し」に+αで

 

子どもたちの言葉を受け取ったら、先生自身がどのように受け取ったかを返してあげています。
この場合の「受け取った」は、評価を交えたものではありません。
聴いた言葉を返す感じです。

 

ですから、上手にお話ができる子どもならば、いわゆる「オウム返し」で返すことができます。

 

ところが、子どもたちというのは、なかなか上手にお話することができません。
したがって、先生の側にも子どもの言葉を受け取る技術が必要です。


子どもたちの整理されていない言葉を、整理して返してあげる
こんな作業が必要です。

 

 

 

受け取った言葉を返して確認する

 

「先生はこうやって受け取ったけれど、合ってる?」と確認していきます。

 

「合ってる?」
「これでいい?」
という確認がとても大事です。

 

この確認をしていくと、「この人はわかってくれる」と感じ、距離がぐっと縮まっていきます。

 

たとえば、人間関係に悩んでいる子がいたとします。
何に悩んでいるのかを聴いたら、それをそのまま返してあげるんです。

 

「○○くんから、こう言われて悲しくなったんだね。合ってる?」

「いや、悲しいっていうか、ムカついたんです。」

「そうか、○○くんから、こう言われてムカついたんだね」

 

そうやって傾聴を繰り返していくと、だんだん本人の中でモヤモヤしていたものがクリアになっていくんですね。

 

何に悩んでいるかがわからないけれど、とにかく心が晴れないのが子どもたちの悩みだったりします。

何に悩んでいるかをハッキリさせてあげると、解決の糸口は案外近くに転がっているものかもしれません。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 受けとったものを返すコミニュケーションで、悩みを鮮明にしていく

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。