子どもとの対話は「傾聴」に終始する
子どもの言葉にじっくり耳を傾ける
子どもたちの抱えている感情を探り、
必要としていることに気づく。
これは、教育相談をするうえで、僕自身が大切にしていることです。
ですから、子どもたちとの対話は欠かせません。
子どもたちとの「対話」は、「傾聴」に終始します。
「オウム返し」に+αで
子どもたちの言葉を受け取ったら、先生自身がどのように受け取ったかを返してあげています。
この場合の「受け取った」は、評価を交えたものではありません。
聴いた言葉を返す感じです。
ですから、上手にお話ができる子どもならば、いわゆる「オウム返し」で返すことができます。
ところが、子どもたちというのは、なかなか上手にお話することができません。
したがって、先生の側にも子どもの言葉を受け取る技術が必要です。
子どもたちの整理されていない言葉を、整理して返してあげる。
こんな作業が必要です。
受け取った言葉を返して確認する
「先生はこうやって受け取ったけれど、合ってる?」と確認していきます。
「合ってる?」
「これでいい?」
という確認がとても大事です。
この確認をしていくと、「この人はわかってくれる」と感じ、距離がぐっと縮まっていきます。
たとえば、人間関係に悩んでいる子がいたとします。
何に悩んでいるのかを聴いたら、それをそのまま返してあげるんです。
「○○くんから、こう言われて悲しくなったんだね。合ってる?」
「いや、悲しいっていうか、ムカついたんです。」
「そうか、○○くんから、こう言われてムカついたんだね」
そうやって傾聴を繰り返していくと、だんだん本人の中でモヤモヤしていたものがクリアになっていくんですね。
何に悩んでいるかがわからないけれど、とにかく心が晴れないのが子どもたちの悩みだったりします。
何に悩んでいるかをハッキリさせてあげると、解決の糸口は案外近くに転がっているものかもしれません。
ハッピーな先生になるためのステップ
受けとったものを返すコミニュケーションで、悩みを鮮明にしていく