子どものキラキラしたところを「意識して」見つける


できないところに目が行きがちです。

不思議なもので、人間というのは「いいところ」よりも「できないところ」に目が行くようです。

 

我が子の通知表、「◎」がたくさんありました。

ところがです。どうしても「◯」に目が行ってしまう。

「がんばったね。でも…」となってしまうのです。

 

中学生の通知表もそう。

ほとんど「5」だけど、一つだけ「4」があったとします。

すると、その「4」に目が行ってしまう。

 

学級の子どもたち、それぞれの子の「いいところ」と「改めるべきところ」、思い浮かべてください。

「改めるべきところ」の方が浮かんできやすくないですか?

 

どうやら、私たちは「短所」の方が見つけやすいようなのです。

 

子どもたちの姿をじっくり見つめる

子どもたちの姿は、ゴツゴツした石ころに似ています。

ゴツゴツ尖ったところは、子どもたちの「改めるべきところ」。

 

忘れ物が多い。

提出物が出せない。

掃除をサボる。

ダラしない。

勉強ができない。

反抗的、粗暴。

話が聞けない。

 

一目でわかる、その子のユニークな部分。

一目でわかるし、触れると痛い。

 

でも、その石をよ〜く見つめる。

持ち方を変えたら、手にしっくりくるかもしれません。

じっくり眺めたら、造形の美しさに目を奪われるかもしれません。

 

人間は見たいように見てしまうところがあります。

そして、「短所」に目が行きがちです。

そういう特性があることを知れば、私たちは「子どもたちへのまなざし」を変えることができます。

 

つまりは「意識」して、子どもたちのキラキラしたところを見つめていくことが大切なのです。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 意識して子どもたちのキラキラしたところを見つけていく。

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。